NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第41話が27日、放送され、日本の敗戦を知らせる玉音放送がないまま終戦が描かれたことに、多くの視聴者から驚きの声が寄せられた。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優、伊藤沙莉が主人公の佐田寅子を演じている。ドラマはこの日から第9週「「男は度胸、女は愛嬌?」(第41~45話)が放送されており、昭和20(1945)年7月、寅子や息子たちと一緒に疎開していた寅子の義姉、花江(森田望智)たちに、東京から訪ねてきた父、直言(岡部たかし)が「昨日知らせが届いた。直道が…」と言葉を絞り出し、直道の戦死を知らせると、花江は座り込み、声を上げて泣き崩れた。「どこかの島にいたのか船が沈没したのか…」と死亡告知書を花江に差し出した直言。少し前に「炊事当番をやっていて大変だけど面白い…」と直道から手紙が届いたばかりだったと、花江は涙ながらに振り返った。そして、直道と花江の結婚写真が映し出されるなか。語りの尾野真千子が「ここからひと月も経たずして日本は終戦を迎えました」と伝えるのだった。
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朝ドラ第110作。日本初の女性弁護士、三淵嘉子さん(1914~84)をモデルに再構成したオリジナル脚本で描く。日本史上初の女性法律家の実話に基づく骨太なストーリーと、事件や裁判が解決される爽快感を一緒に味わえる。
- 【放送】総合:月~金曜(土曜は総集編)午前8時~8時15分(再放送)午後0時45分~1時、BS/BSプレミアム4K:月~金曜午前7時30分~7時45分(再放送)BS:土曜午前8時15分~9時30分/BSプレミアム4K:午前10時15分~11時30分
- 【作(脚本)】吉田恵里香
- 【音楽】森優太
- 【主題歌】米津玄師「さよーならまたいつか!」
- 【語り】尾野真千子
これまでの朝ドラで、戦争が描かれる際には、終戦を知らせる玉音放送が流れることが多かった。しかしこの日は、終戦を伝えた語りの後に、オープニング曲が流れ、再びドラマに戻った際にも「疎開先から上野に降り立った寅子たちは日本の敗戦をひしひしと肌で感じていました」と尾野の語りだけだった。これには驚く視聴者が多く、X(旧ツイッター)には「え、終戦したの??」「玉音放送なくナレ終戦はめずらしい」「定番の玉音がない」「放送聞いて泣くシーンなかったね」とビックリ。
また「朝ドラあるあるを飛ばすなんてある意味爽快!」「短く伝えたのはすばらしい! すごすぎる脚本」「挑戦し続けている」と演出を絶賛する声も見受けられた。