在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。立憲民主党の原口一博衆院議員のYouTubeチャンネルの動画内でコメンテーターに「CIAエージェント」と名指しされたと指摘して、立憲民主党に謝罪の指示などを求めた公開状に対し、同党からの「返答」とした書面を公開した。
ナザレンコ氏は「立憲民主党より返答が届きました」と前置きしながら書面をアップ。書面は「党総務局」名義の今月16日付となっており、「今回指摘の点については、あくまで原口衆議院議員個人の責任において情報発信されたYoutubeチャンネルにおいて、本人が直接に発言したものではなく、かつ、該当箇所については既に削除対応されているとのことです」「本件につきましては、党として貴殿の質問状に対してお答えすべき立場にはなく、当事者間において適切な形で解決が図られることを期待しております」と記されている。
ナザレンコ氏は、この書面について「ご返答を頂きありがとうございます。対応をなさらないとのことで大変残念ですが、党の方針・統制のあり方に関わる問題なので、関係者でない者として、これ以上の要請をする立場にありません。妥当か否かの判断をこの件を注視する有権者にお任せします」との見解を示した。 その上で「貴党の看板を掲げて公職についている議員の、刑法230条に触れる可能性のある発言に加担する行為に、党が一切の責任を負わないという立場は誠実とは言い難い」と指摘。。また以前に別の案件で、他人の発言を編集し、アップしてコンテンツを同党が提訴したことがあるとし「他者の場合は『編集責任』、自党の場合は『直接の発言ではないから無問題』というスタンスに納得いかない有権者が少なくないと存じます」と続けた。
またナザレンコ氏は同党の蓮舫参院議員が過去に「削除は無かったことになりません」と発言したと紹介し「整合性が取れないと思われます」と主張。また原口議員が「直接の対話を避けて」いるとし、「どうやって解決を図れば良いのでしょうか?不可能だからこそ、貴党に連絡をさせていただきました。貴党に期待ができないのであれば、安全を確保する目的で世間に訴え続け、公の力を借りつつ、国内外の公的機関に適切な対応と保護を求めるしかないと考えております」と訴えた。
この件では、原口氏が先月アップした「日本会議の講演の講師代を岸田首相が代表を務める政党支部が支払っている」と題した動画で当初、「ドラさん」と呼ばれるコメンテーターがナザレンコ氏について「ウクライナ人のCIAエージェントです」と断定的に発言。原口氏はその点を否定せず「そうなんですね」と相づちを打つ形で動画を進行していたが、先月2日夜の段階で、その部分が削除されていた。
これに対しナザレンコ氏はX(旧ツイッター)で「原口議員の動画から私に関する発言の部分がこっそり削除された」と認めた上で「しかし、原口さん、『発言の撤回』とはそういうことじゃないでしょ。切り取りが拡散されてるし、昨日動画を見た人は貴方が例の発言を編集で削除したことも知らない。謝罪はいいから、削除したこととその理由を発表しないとダメでしょう」と主張していた。
ナザレンコ氏は、ロシアによる侵攻を受けて以降、祖国の情勢を日本語で発信し続けたことでも知られた。