宮沢喜一元首相の記念館が開館
故・宮沢喜一元総理大臣の記念館が、25日、ゆかりのある福山市に開館し、記念の式典が開かれました。
宮沢元総理大臣は大正8年に生まれ、福山市などを選挙区とする衆議院旧広島3区などで当選を重ね、平成3年に総理大臣に就任し、政界を引退した4年後の平成19年に87歳で亡くなりました。
25日、福山市松永町に開館した「宮沢喜一記念館」ではおよそ100人が参加して記念の式典が開かれ、関係者がテープカットをして開館を祝いました。
館内には28点のゆかりの品が展示されていて、このうち、昭和59年に書かれた直筆の文章は、この年の秋の自民党総裁選挙を意識して、所属する派閥「宏池会」としての政策構想をまとめて書かれたものだということです。
また、国会議員時代に愛用し、日々の為替を記録していた手帳や中国を訪問した際に当時の胡耀邦共産党総書記とともに書いた書なども展示されています。
長女の宮沢啓子さんは「想像以上に立派な展示で大変びっくりしていていますし、感謝しています」と話していました。