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ウェルネスとーく

医療・健康・介護のコラム

[女優 いとうまい子さん](上)50代の今も第一線の元アイドル 童顔に悩み、大人の女を無理に演じた時期も

 アイドルとしてデビューし、女優や情報、バラエティー番組の出演など芸能生活は37年。現在も出演者として活動するだけではなく、テレビ番組制作会社の社長も務めています。さらに45歳で早稲田大学の学生となり、現在は博士課程に在学中。老化と食の関係の研究に取り組み、マルチな才能を発揮し続けています。一方で見た目の方は、50歳代半ばになった今もアイドル時代と変わらない若々しさ。独自のポジションで芸能界を生き抜いてきたいとうさんに、芸能生活や健康、研究への思いについて聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・小野田尚武)

アイドル時代は休みなしでも楽しかった……歌は嫌だったけど

――アイドルとしてデビューしてから、ずっと芸能界の一線で活動してきましたね。昨年放送されたテレビドラマ「おいしい給食」(映画版は今年公開)では、給食調理員の役でした。一見、意外でしたが、元アイドルも「給食のおばさん」を演じておかしくないと納得しました。

 ドラマのお仕事は大好きですよ。撮影現場に入ると、「また、ここに帰ってこられた」と毎回思いますね。このドラマでは、給食調理員ですからずっとマスクをつけていました。この時は、新型コロナで、マスクが離せなくなるなんて思いもしませんでした。

――昔の話に飛びますが、アイドルとしてのデビューのきっかけは何だったんですか。

 名古屋市に住んでいたんですが、東京に遊びに来た時にスカウトされたのがきっかけです。事務所が「少年マガジン」の「ミスマガジングランプリ」に応募してくれて、それで初代グランプリに選んでいただきました。翌年に「微熱かナ」という曲でアイドル歌手「伊藤麻衣子」としてデビューしました。

――歌手としてもシングル、アルバムとレコードをたくさん出す一方で、女優としても「不良少女とよばれて」(TBS系)、「高校聖夫婦」(同)など主演として活躍してきましたね。

 本当はアイドルはやりたくなくて、女優さんが良かったんです。歌うのが嫌で……。今でもカラオケは行きません。どうしても歌わされますから。歌もあるので、アイドルのお仕事にはつらいところもありましたが、芸能界は、ドラマや映画、情報やバラエティー番組といろいろあるので、お仕事は楽しかったですね。アイドル時代は休みなし。それでも休みが欲しいとは思いませんでした。

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