ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 いとうまい子さん](上)50代の今も第一線の元アイドル 童顔に悩み、大人の女を無理に演じた時期も
「芸能界では自分らしく生きられない」と悲観したことも
――アイドルデビューした方が、20歳代の後半に大人の女性へとどう脱皮するのか、苦労することも多いと聞きますが、そこはどうでしたか。
私は30歳近くなっても、この顔(童顔)だったので、なんとか大人っぽく見せようと自分を作り上げていた時期もありました。プロデューサーが配役を決めて、ドラマの現場に行くと、監督が「俺はもっと大人っぽいのが良かったんだ」と言ったきり、口をきいてもらえなかったこともありました。何度もですよ。「好かれたい」と思って、髪を伸ばして、パーマをかけて化粧を濃くしたり、洋服を大人っぽくしたり……。芸能界にしがみつくには、自分らしくは生きられない、と考えた時期もありました。デビュー5年で事務所を飛び出して、組織の支えがない個人事務所にしていたので必死でした。
――そんなつらい時期があったんですか。個性を変えようにも限界はあるでしょう。そこから抜け出すことはできたんですか。
30歳になる前、兄のところで飼っていた犬を義姉の妊娠を機に引き取ったんです。犬を見ていて思いました。お世辞も言わなきゃ、高価な服も着ないし、ありのままだなぁ……私は何をやっているんだろう、生きるってこういうことじゃないの。犬を見ていて、気持ちが吹っ切れたんですよ。好かれるために自分を殺すことはない。この顔がいらないって言われたら、別のことをすればいい。もう芸能界にしがみつかない。仕事が来なければ、この業界を出ていけばいい。気持ちを切りかえ、肩の荷を下ろして、名前も「伊藤麻衣子」から現在の「いとうまい子」に改めました。それから、私らしい私を使っていただいてきました。
美容のために意識しているのは、ストレスを排除すること
――30代、40代、50代を自然体の「いとうまい子」として生きてきたわけですね。個人事務所ですから、仕事の選択はご自身で判断しているのですか。
自分で100%、120%頑張れるような仕事をやらせていただいています。力のある大手の芸能事務所ではないので、1回でも60%しか出し切れない仕事をしたら、次がないと思っています。
――それにしても見た目が昔から変わりませんね。美容や健康のために心がけていることはありますか。
運動は特にしていないし、エステにも一度も行ったことはありません。ただ、意識しているのは、心のストレスになることは排除するということですね。
いとう・まいこ 1983年、「微熱かナ」でアイドル歌手としてデビュー。「不良少女とよばれて」(TBS系)、「高校聖夫婦」(同)などのドラマでも注目された。2000年代からはバラエティー番組や情報番組に多数出演している。番組制作会社社長。2010年に早稲田大学人間科学部のeスクールに入学。現在は博士課程に在学中。
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