お恥ずかしい次第です……
僕はあの元投稿を、
①「松屋の外国料理メニュー開発に対するスタンス」および「それに対して無批判な消費者」に対する批判である
②それが極めて攻撃的な「暴言」とも言える言い回しで表現されていた
という二重構造で受け止めていました。
ひとつ反省していることとしては、②の暴力性を軽視していたということがあります。後で考えるとこれは実に古臭い(90年代サブカル的な)価値観だったなあ、とも思いました。毒舌を必要以上に評価して面白がる、みたいなあの時代の風潮をまんま引きずってましたね。
①に関しては、純粋に興味深い問題提起だと思っています。しかし世間の反応としては、②が強烈過ぎてそこが埋もれてしまっていました。なのでそこだけを掘り起こすようなツイートをしたのが始まりです。
ただし、その後気付いた誤算があります。①は埋もれたのではなく、そもそもそこをそう読み取らない人が多かったということです。そう読まなきゃどう読むんだ?というのは今もって僕にはわからないんですけど、そこがまさに(悪い意味での)フードサイコパス的なるものなのかもしれません。
実際大使さんは、わざとかどうか分かりませんが誤読しており、さらに誤読を誘うような言い回しでそれを「晒し」ていました。正直、ゾッとしたんですよ。毒舌よりよほど暴力的じゃん、と。なので一言物申さずにいられなかったという顛末です。まあ後悔はしていません。
ここから後は完全に余談なのですが、最初にローカス先生の投稿を見た時、僕はまず笑いました。「黒かどや構文じゃん」と思ったからです。あの構文をコピーする人なんて初めて見たので、それが単に面白かったのです。
さっき反省した舌の根も乾かないうちに言うのもなんですが、僕は黒かどやさんのツイートが大好きなんですよね。毒舌を照れ隠しにして誰も触れたがらないナイーブな問題に言及するからです。もちろん一言一句を額面通りには受け取りません。発言の真意はそこにはありません。あれはかなりハイコンテクストです。あれでよく炎上しないなと思いますが、よく考えたら常に炎上しっぱなしなだけなのかもしれません。
現代はああいうのはアカンというのもわかるんですけど、なくなってほしくはないなと思います。