取材にて・7
「すみません、なんかお騒がせしちゃって」
「いえ。でも正直ちょっとびっくりしちゃったかも~」
「ねえ」

「ええ…まあ、真剣にテニスをやりにきてるとはいえ、共同生活してるとこうやって色々あるんですよ(苦笑) でも結構仲良くやってますよ」

トラブルの後始末とばかりに、入江が妙にキレイにまとめた。

しかし、例のアイドルが思わず突っ込んだ。

「あの…こういう合宿だと、やっぱり男の子同士で恋愛とかあるんですか!?///」
「え?」
「なに言ってんの、○○ちゃん;」

「だって、さっきの中学生の子とか、こっちの逞しい先輩に泣きついてたし、あともう1人のツンデレっぽい先輩とかも…!///」

「ツンデレ? 誰の事だ?」
「ああ、徳川ですね?(笑) 彼は確かにツンデレですが」
「おい、入江…;徳川が聞いたら怒るぞ;」
「だって真実だもの」

「徳川といや、あの2人帰って来ねぇなあ。…お。そう言ってる側から来た」

医務室まで連れていったらしく、跡部の頬には湿布が貼られている。


「お帰り、ツンデレくん(笑)」「…誰の事ですか」
「跡部くんの訳ないじゃない」
「俺も違…」
「入江さん、『ツンデレ』ってなんですか?」

ザワッ!と辺りがざわめいた。

「えー、知らないの~?;」
「ウソー!;」
「跡部よ…。お前は本当に俗な事に疎いのぉ;」

「だって、知らねえモンは知らねえし…;」

満場一致で驚かれ、ちょっとムッとした跡部だが、さっきの事もあるので大人しくしている。

(8に続く)
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