遺族の悲しみ深く…中野市4人殺害事件から1年 警察署で追悼式 青木被告「事件について話さず」
中野市で男女4人が殺害された事件から25日で1年です。殉職した警察官2人が所属していた中野警察署では追悼式が営まれました。
報告:湯本翔太記者
中野市江部の事件現場です。ここでは1年前の5月25日の夕方。散歩中だった竹内靖子さんと村上幸枝さんがナイフで襲われ、通報を受けて駆け付けた中野警察署の池内卓夫さんと玉井良樹さんがハーフライフル銃やナイフで殺害されました。
事件が起きた時間帯に合わせて、中野警察署では、追悼式が営まれました。
黙とう
事件の通報があった「午後4時26分」。中野警察署では殉職した警察官の同期などおよそ80人が犠牲になった4人に黙とうを捧げました。
追悼式では、殉職した池内卓夫さんがおよそ40年間所属していた音楽隊による演奏も行われました。
中野警察署 村松朝生署長
「私たちは亡くなった方々の無念、ご遺族の悲しみをしっかりと受け止め、本事件を風化させることなく、深く胸に刻み悲劇が繰り返されることのないよう、玉井良樹警視、池内卓夫警部の志を引き継いで、これからも治安維持に最善を尽くしていきましょう。敬礼。」
この事件をめぐっては、4人に対する殺人などの罪で近くに住む青木政憲被告が起訴されています。
検察側の精神鑑定の結果、刑事責任能力を問えると判断されました。
一方、弁護側も精神鑑定に向けて準備を進めています。
担当弁護士によりますと、青木被告に気持ちの変化を問うと、「特にない」と答え、事件について話すことはないということです。
24日日中、石像の前で手を合わせて、犠牲者を悼む人の姿もありました。
長野市から
「長野でこういうことが起きるなんてね。大変な事件でね、ただ単に4人のご冥福をお祈りに、それだけです」
「驚きですよね、ご家族の皆さんの心中を本当に察しますよね」