【本人が激白】FC2創業者・高橋理洋が、ガーシーと一緒に「理不尽」と闘う理由

村嶋 章紀, 週刊現代 プロフィール

バンされないSNSを作りたい

「捜査以来なにもかもやる気を失っていましたが、ガーシーさんの頑張りや快進撃を間近で見ていて、自分も再び仕事を頑張る気になりました。もう一度ビジネスの世界で、一旗上げたいと思い始めたのです」

そこで高橋氏が始めたのが、SNSと動画プラットフォームの開発事業だった。

「現状のSNSでは、一方的にアカウントが停止(バン)されることがあります。特にガーシーさんのように理不尽を告発しようとする人間は、運営から潰されてしまう。そこで、こうした理不尽が起きないような独自のSNSや動画プラットフォームを運用しようと考えました。SNSはしばらくマストドンを使いますが、ある程度のユーザーを獲得することができたらオリジナルの開発を検討しています」

 

一方、動画プラットフォームの開発は難航しているという。

「FC2とは縁が切れてしまったことが大きいですね。数千万人単位が利用できる動画プラットフォームやライブ配信はクラウドや開発キットが充実しているため、昔よりは格段に運営しやすくはなっているものの、高度な技術や高価な機器が必要なのでそれなりのお金がかかります。当面は赤字を出さずに、大勢の方にサービスを使ってもらうことが目標です」

新しい事業開発に動き出した高橋氏はこの7月、ビジネスだけにとどまらないさらに大胆な決断をした。参議院選挙への立候補だ。掲げた公約は主に2つ。

「AV動画のモザイク撤廃」、そして「給与全額とYouTubeの収益全額を児童養護施設などに寄付」である。ガーシー氏やNHK党の立花氏の影響もあるようだが、本人の狙いはどこにあったのか。

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