取材にて・4
「…一応訂正するが、俺はデレデレなんてしていない」
「ワシだって別にデレデレとまではしとらんぞ」
「だって…2人とも触られまくっても平気で取材受けてるし。特に鬼先輩なんか、腕に思い切り抱きつかれてもニコニコしてるじゃないですか。俺だってそんな触った事ないのに…ずるい!///#」
「おいおい…;」
「……フッ」
女の子に囲まれてるのが羨ましいというのではなく、子供っぽい独占欲に駆られて悔しがるその姿に徳川は苦笑を洩らした。
しかし、その瞬間。
「キャー! 今、笑ったわ、この人!///」
「初めて笑ったんじゃない!? 笑うと優しそうでステキ~!///」
今までクールな無表情を崩さなかった徳川の微笑にアイドル達は盛り上がった。
しかし、それが跡部には更に忌々しい。日頃から応援以外の女子の歓声にはうんざりしているだけに苛立ちは倍増だ。
だが気づかないアイドル達は、跡部が自分もモテたくて鬼達に妬いていると勘違いしていた。
「ていうか、こっちの子も拗ねなくても可愛がってあげるしーv」
「さ…触んじゃねーよ!///」
「やだー、照れてる。可愛いー!(笑)」
「ねえ、男の子なのに近くで見ると肌キレイ~」
「ウソ~、触っていい?」
「……やめ…!」
怒りの対象に無遠慮に顔を触られ、ベタベタと抱きつかれ…跡部は悪寒に身震いすらした。
「…さ…わんじゃねえって言ってんだろ!# 散れ!メス猫ども!!#」
跡部は思い切りアイドル達を跳ね飛ばした。
「キャッ!;」
「やだ、ヒド~い;」
跡部は肩で息をし、怒りに紅潮した顔でアイドル達を睨みつけた。
しかし…。
(5に続く)
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