取材にて・3
「あと、もし可愛い子がいいなら、中学生もたくさんいますよ」
「えー、U-17って高校生が出るんじゃないんですか?」
「普通はね。でもそれだけ強いって事ですよ。あ、ちょうどあそこに1人いました。跡部くん、ちょっと!」
アイドル、取材スタッフ、合宿中の高校生達…その場の全員の視線が跡部に集中した。
逃げるに逃げられず、跡部は不機嫌なまま輪の中心へと歩いてきた。
「…なんですか」
「見て分かるでしょ、取材。中学生の話も聞きたいみたいだから頼むね」
「………。」
跡部の眉間の皺が更に深まった。
「わー、ホントだ。他の人達より年下っぽい」
「うん、ちょっと可愛い~」
「金髪っぽいけど、染めてるの?」
「ほら、跡部くん。何か話したら?」
「…俺は別に話す事なんかないですから!」
「あれ、なんか機嫌悪い?」
入江は一応取材陣を憚り、ヒソヒソと訊いた。
「…鬼先輩も徳川さんも、なんか女にベタベタされて、すげえ嬉しそうにしてるし…!だったらお二人がずっと相手してたらいいじゃないですか…!」
入江にだけ聞こえる声で、怒りを吐き出した跡部。
入江はその焼き餅に吹き出すよりほかなかった。
「…ぷっ! なんだ跡部くん、妬いてるんだ(笑)」
「違いますよ!///#」
「相変わらずだよね、もう可愛いなあ(笑)」
いきなり笑い出した入江にポカンとするアイドル達。
だが徳川と鬼はさすがに跡部の不機嫌オーラに気づいた。
「…どうしたんだ、コイツ」
「うん? 鬼くんや徳川が女の子にキャーキャー言われてデレデレしてるから拗ねちゃったみたい(笑)」
入江の言葉に、鬼と徳川は唖然として跡部を見た。
(4に続く)
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