宿題・7
「おっ!すげえ、これ合ってんじゃん!」
「ホントだ。お前にこれができるとはな~」
「それ…褒めてるんですか? それとも馬鹿にしてるんですか?;」
ガラッ!
「そこまでだ! 消灯はとっくに過ぎてるぞ、お前ら!」
「げっ、コーチ!;」
「すんません!時間過ぎてんの気づかなくて!;」
「跡部くん、続きは明日にしなさい。宿題をみてくれる先輩達にも迷惑がかかります」
「すみません。あの…ありがとうございました。お陰でだいぶ進みました」
きちんとお辞儀をする跡部に高校生達は正直ときめいた。
「い…いや、いいよ。俺らも面白かったからよ」
「そうそう。明日も練習終わったら見てやるよ」
「おや、良かったですね。でも君達、人の宿題を見てあげるのもいいですが、自分の宿題の正答率も上げて下さい」
「うっ;」
「おお、そうだ。お前らも逆に跡部に宿題見てもらえ」
「何で中坊に!? 俺ら高2っスよ!? コイツにできるわけ…!」
「でもこの前、間違えて渡した高2用のプリントはできてましたよ」
「「え…;」」
それで何でこのプリントは赤点レベルなんだ…と高校生達は首を捻るしかなかった。
「おい、お前ら。それで跡部の宿題はどの程度自力でやってあったんだ?」
「あー、3割くらいっスかね」
「さん…!?;」
「その内、バッチリ合ってんのと、惜しいのと、あさってな事書いてんのが同じくらいだったっス」
…という事は、正解は2割も無い。
コーチ陣は思わず額に手を置いた。
「…跡部;(溜息)」
「…何ですか!?///;」
「いや、いい…;早く帰って寝るぞ;」
柘植コーチの悩みは深まるばかりだった。
(8に続く)
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