宿題・5
「一応、分かりそうなとこは書いたんですが…」
「ふーん? …って、殆ど書いてねえじゃねえかよ;」
「だから!分からないんです!///」

「しょーがねえな; 逆に分かったのって何だよ。あ、これ書いてあるな」
「なになに?『AVとは何か?』 ああ…まあこの位はいくらお前でも分かるよなあ」

しかし、回答を見て一瞬高校生達は黙り込んだ。


『1、音響・映像関連のエレクトロニクス技術や製品の総称。2、性的欲求を満足させるために製作された映像作品』


「おい! この状況でフツー、1は書かねえだろ!;」
「しかも何だよ、このクソ真面目な文章!」

「え…違ってましたか?;」

「合ってるけどよ;『AV機器』とかならともかく、ただ『AV』っつったら、普通は2しか思い浮かばねーよ」
「しかも長い!俺なら『エロビデオ』って一言で済ます!」
「そう…ですか;」

「でも間違いじゃねえから、これはこれでいいんじゃね? ある意味面白えしな」
「だな」

「あ、これは違うぞ、お前; 『鯨が息を吐く時に鼻の周りの海水を共に吹き上げること』って…;」
「まあ…これも間違いじゃあねえんだが、他の質問の流れから見たら違うよな;」
「でもこれは直さずにおこうぜ。跡部にはまだ教えなくていいんじゃね?;」
「ああ…。あ、でもこっちの問題の回答はいくら何でも…;」

あまりに酷い回答の数々と気の毒なほどの無回答欄の多さに、通りすがりの高校生達は、跡部の宿題を親身になってみてやる事にした。



(6に続く)
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