保護欲・おまけ(徳川&大和)
※その後の徳川です。
***
青学の在校生と話し込んでいた大和が消灯時刻ギリギリで部屋に戻ると、徳川が何やらぼうっとしていた。
大和「やあ、すっかり遅くなっちゃいました。…あれ。徳川くん、どうしました?」
徳川「…何がだ」
大和「ミネラルウォーターのボトルを顔に当ててるので…熱でもあるんですか? ああ…そういえば少し顔が赤いような」
徳川「…風呂上がりで少しのぼせてるだけだ」
大和「そうですか。あ、そういえばさっき中学生の跡部くんを見かけましたよ」
徳川「……。」
大和「とりあえず元気そうでしたが、骨とかは大丈夫だったんですか?」
徳川「とりあえず鼻血だけで済んだ」
大和「そうですか、良かったですね。徳川くんも安心したでしょう」
徳川「別に俺には関係ない」
大和「関係ないって…食堂であんなに慌ててたのに?(笑)」
徳川「…目の前で知り合いが怪我すれば誰でもそうだろう」
大和「はは…。まあ、そういう事にしておきますか(笑)」
徳川「…消灯だ。寝るぞ」
大和「はい。おやすみなさい」
その夜、徳川の寝言を耳にした大和はベッドの中で盛大に吹き出す事になるが、それは大和の胸の内に秘められ、徳川すら知ることもなかった。
(おわり)
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