保護欲・7
徳川「…俺で遊ぶのはやめてくれませんか」
入江「だってさ、面白いんだもん(笑)」
忌々しげに眉間に皺を寄せ、バスタオルを跡部の頭に被せると鬼達に「後はよろしく」と言い残して、徳川は脱衣所を出て行った。
****
入江「ああ、おかしい(笑) よかったね跡部くん、徳川にすごく気に入られてるよ(笑)」
跡部「何でそこで笑うんです?こういう時に人の親切を笑うと人間性を疑われますよ」
鬼「違いねえな」
跡部の鼻血も止まり、3人は着替えながら会話を交わしていた。
鬼「しかしお前、徳川には触られても赤くならんのか?」
跡部「え?…いえ、やっぱり恥ずかしいのは恥ずかしいです。でも徳川さんはなるべく直接触らないようにしてくれてたので…」
タオル越しにもそっと。肌が触れるのを嫌がる跡部がなるべく動揺しないように。
言われてみれば、彼はそうしてくれていた。
鬼「ほう。随分と気を遣っとるんだな。優しいもんだ」
入江「ていうか、かなり甘やかしてるよね(笑)」
1つ年下の後輩の意外な面を微笑ましく笑う三年生。
だが、更に年下の中学生は、少し不本意そうに彼らに尋ねた。
跡部「徳川さんに言われたんですが、俺…そんなに頼りないですか?;」
跡部の問いに入江と鬼は顔を見合わせ、同時に破顔した。
入江「…たまにだけど、すごくね(苦笑)」
鬼「まあ、いつもってわけじゃねえさ(苦笑)」
がっくりと肩を落とす跡部。
そして、その頃の徳川はといえば、瓶入りのミネラルウォーターを顔に当て、冷めやらぬ熱を醒ましていた…。
(おわり)※おまけ1Pあり
- 94 -
戻る