保護欲・2
騒ぎに野次馬が集まってきた。被害者が跡部と知った中学生達も急いで寄ってきた。
入江「誰か、氷を!ビニール袋に入れてきて!それからタオルも!」
鳳「はっ、はい!」
徳川「医務室に連絡しろ!最悪アバラがやられてるかもしれない。レントゲンの用意をしてもらえ」
神尾「あ、じゃあ俺が!;」
部の後輩である鳳、足の速い神尾がそれぞれ指示に従った。
入江「大丈夫?血を飲み込まないようにして」
ハンカチは既に血塗れなので、とりあえずテーブルクロスで押さえている。
膝に跡部の頭を乗せた入江がそっと鼻骨を触った。
入江「うん…鼻血は出てるけど骨とかは平気そうだよ。よかったね。目とかはぶつけてない?」
跡部「はい…」
入江「体は?痛いのはどこ? 胸?お腹? ああ、しゃべれなかったから無理しなくていいから」
跡部は鼻血のせいで少しくぐもった声で、下腹が痛むと告げた。
鬼「ああ、じゃあアバラは大丈夫だろう。打ち所が悪くなくてよかったな」
入江「でも合宿中だし、念のため見てもらおうね。歩けそう?」
跡部「はい…」
鬼「まだ鼻血が止まらんなら上を向いてた方が良かろう。どれ!」
鬼は跡部を横抱きにかかえ上げた。
跡部「……!////」
入江「恥ずかしくてもガマンガマン(苦笑) 怪我人は言うこときいて」
鳳「氷とタオル、持ってきました!」
入江「ああ、ありがとう。跡部くん、これ自分で押さえてて」
跡部の鼻にタオルと氷が乗せられた。
(3に続く)
- 89 -
戻る