交流・3
「こら、食堂で騒がないの」
コツンと頭を叩かれ跡部が見上げると、入江が笑っていた。
「全くどこにいても目立つ子だよね。でもこういうとこで周りに迷惑かけちゃダメ」
「すみません…」
言い訳の余地はない。
跡部は謝るしかなかった。
「俺達の言い方がまずくて跡部が勘違いしたんです。すみません」
「ああ、そう。…ま、君らには跡部くんのお守りは無理かな?」
「お守りって…!/// 入江さん…!#」
子供扱いに跡部は怒った。だが、幸村、橘、手塚はまた別の理由で入江を睨みつけている。
「まあ…年とった人には敵わないとこもあるけど、でもやっぱり同じ年だからこそ分かり合えるとこもあるよね。ねえ、手塚?」
「ああ。同じ中3という事やまた部長としての立場など、同じような状況に置かれた者同士での共通点が、仲間意識とともに親しみを感じるものだ」
「うん。でも僕らもそれは既に通り抜けてきた道だからさ、逆に跡部くんに相談とかして貰えれば、君らと違って色々アドバイスできるしね(笑)」
「「……#」」
「それに、跡部くんは年上の方が好きみたいだよ? 鬼の前でのあの態度知ってるでしょ?」
「珍しいだけじゃないのかな。跡部の身近にはいないタイプだし」
「うん。そうだよね。君らには真似したくてもあの貫禄や豪快さは出せないものね(笑)」
「「……#」」
ピリピリとした険悪ムード。
年の功で入江優勢だが、周囲の人間達にとってはそれはどちらでもいい。重苦しい空気に食事が進まない事自体が重要だ。
(4に続く)
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