交流・2
「そうじゃないよ、跡部」

手塚に責められたと思い心配げな顔をした跡部を幸村が笑った。

「ああ。ただ、お前があんまり鬼さん達とばかりいるから、お陰で俺達はなかなか話す機会がなくてな、ちょっと面白くないわけだ」

橘も苦笑した。

しかし跡部はその言葉に何故かムッとした顔をし、バン!とテーブルを叩いて立ち上がった。

「跡部?」

「なんだよ…! 別に、お前らだってあの人達に好きに話しかければいいだろ!」
「「え?」」

「別に俺、あの人達を独り占めにしようとか思ってるわけじゃねえしよ。俺に文句言わずに自分の好きにすればいいだろ!」

「「………。」」


「もし俺が一緒にメシ食ってなきゃ話しかけやすいってんなら、俺もう行かねえから、代わりに一緒にメシ食えよ!」


「「………;」」


真っ赤になって怒る跡部に食堂中の視線が集中している。


幸村は興奮しすぎて泣きそうな跡部に困ったように言った。

「あのさ、跡部? 俺達が言うのは君が言うのと逆なんだけど?」
「ぁあ!?」

「俺達が話したいのは彼らじゃなくて、跡部の方だよ」
「…あ?;」

「すまん、俺の言い方が分かりずらかったかな。俺達はこの合宿の間に跡部ともっと話したいと思ってたんだが、お前は高校生といるのが楽しそうなんでな。まあ…カッコ悪いがちょっと寂しいんだ(苦笑)」

橘も照れ臭そうに笑った。

「橘…」


ふと我に返れば、周り中が立ったままの跡部を見ていて、跡部は急激に恥ずかしさに襲われた。

「えっと…;とりあえず…悪かった///;」


跡部は小さい声で謝り、そっと椅子に座った。


(3に続く)
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