境内に響く120人の赤ちゃんの泣き声 調布の国領神社で、泣き相撲

平山亜理
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 東京都調布市の国領神社で4日、赤ちゃんの「一心泣き相撲」が開かれた。子どもの健康と成長を祈願する伝統行事で、生後6カ月から2歳半までの約120人が参加し、泣き声を競った。

 まだ花が残る藤棚の下につくられた土俵で、赤ちゃんたちは力士たちに抱っこされて登場。体を高く持ち上げられると元気いっぱい泣き出した。「ママー!」と泣きながら両手を差し出す赤ちゃんや、なかなか泣かずに行司が怖い面を見せて怖がらせ、司会が「泣いてなんぼだ。泣いてくれ!」と呼びかけるなどして、ようやく泣き出す子どももいた。

 市内に住む主婦の召田(めしだ)幸子さんは、娘の瑞季ちゃんの泣き顔を見て、「ちょっとかわいそうだけど、健やかに元気に育ってほしい」。国領神社の宮司野沢靖明さんは、「ここでは赤ちゃんの泣き声が響くと、みなニコニコする」と話した。平山亜理

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