二戸市に小中高一貫の特別支援学校を開校へ 岩手県教委

岩手県教育委員会は、再来年度、2026年度に二戸市に小中高一貫の特別支援学校を開校し、医療的ケアを行う部屋や地域住民との交流スペースの設置を予定しています。

県教育委員会によりますと、新たに小中高一貫の特別支援学校が設置されるのは、二戸市にある統合前の福岡工業、現在の北桜高校の敷地内で、ことし秋ごろに着工し、2026年4月の開校を予定しています。

校舎には、授業を行う教室のほか、たんの吸引や胃ろうなどを行う医療的ケア室や、ほかの学校の子どもや地域住民と交流するスペースも設置するということです。

主に知的障害のある児童・生徒の受け入れを見込んでいて、現在、二戸地区にそれぞれ設置されている小学部、中学部、高等部の特別支援学校に通うあわせて40人から50人が通学する予定だということです。

二戸地区にはこれまで小中高一貫校がありませんでしたが、県教育委員会は設置することで、子どもや保護者が将来の進路について考えやすくなり、職員同士の連携で業務の改善なども期待されるとしています。

県教育委員会は「障害の有無にかかわらず、子どもがともに学びともに育つような学校運営を目指したい」と話していました。

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