スターターで振り返る【2022 中央競馬】
こんにちは!
発走役マニアのわりお(@wariooo74)です!
いつもたくさんのいいね、リツイート、コメントありがとうございます!!
この記事では、2022年の中央競馬を、『スターター』的視点で振り返ってみたいと思います!
10位〜1位のランキング形式(番外編3つ含む)で、個人的に気になったものを取り上げました。ハプニングから好プレー、メモリアル、話題になった事象までさまざまです。
では、どうぞ!!!🚩
10位:【小倉激オコ(?)事件】
《1月22日小倉1R》
①番テーオーパルフェが発馬機から潜り出ようとしてしまい、馬体検査のため発走やり直し。
↓↓↓
⑫番クラップアンドチアが発馬機内で尻もちをついてしまい、馬体検査のため発走やり直し。
↓↓↓
3度目のファンファーレが場内に鳴り響く。
発走合図担当の田渕勝大さん、、、2度目の降壇の際には思わず表情と態度に出てしまい…(笑)😡
田渕さんが小倉に行くと、何か事件が起こるんですよね…(7月も色々あった)
【激おこ田渕さん😤💢】
— わりお (@wariooo74) January 22, 2022
小倉1R
2度の枠入りやり直しの事案発生
2回目の降壇の際、
イライラを隠しきれていないのは、
発走役の 田渕勝大 さんです
田渕「ッチ、始末書じゃねぇーかよ‼️🤯」
みたいな感じでしょうか⁇(笑)
さすがに態度に出し過ぎです⚠️🚨#スターター#発走委員#田渕勝大 pic.twitter.com/Tc5qVytRsD
9位:【ファンファーレ珍プレー①②】
《7月3日小倉11R CBC賞》
昇壇し、いざファンファーレ!!!と思った瞬間固まる大橋純夫さん…。そのまま降りてしまいました😂 スーッと上がり、スーッと降りていく姿はなんともシュールでしたね(笑) ちなみに、蹄鉄打ち替えによる発走やり直しでした。
これは珍事象 pic.twitter.com/GMffbJGg4e
— わりお (@wariooo74) July 3, 2022
《4月3日阪神11R 大阪杯》
こちらは、意外とよくあるフライングファンファーレ事象。大橋さんが昇壇中にファンファーレが鳴ってしまいました。G1ということもあり、少し話題になりましたね💦
ここで一つお伝えしておきたいのが、『旗振り=ファンファーレの合図』ではないということです。白旗係(カンパイなどを知らせる役割)に向けて、レース開始の合図をするために振っているのです。
8位:【佐伯光夫 平地G1初担当㊗️】
《10月2日中山11R スプリンターズS》
2011年発走役デビューの佐伯さん、平地初G1競走初担当となりました✨👏🏼(障害G1は2021中山GJで担当済)
このときの中山クルーは、チーフが冨岡さんでした。G1が複数あるわけでもないのに佐伯さんに譲る。つまり、冨岡さんの佐伯さんに対する想い、信頼が表れた結果となりましたね。(この関係性には後ほどまた触れます。)
さらに、大橋クルーのもとで阪神ジュベナイルFも担当致しました。飛躍の年になりましたね!
【第56回 スプリンターズS🎗】
— わりお (@wariooo74) October 2, 2022
担当は、これが《平地G1初担当》#佐伯光夫 上席発走役でした!!🚩✨
明大馬術部出身、全日本学生馬術大会で優勝するなど実力は文句なし。
2011年に発走役デビュー、2021年からは中山GJを2年連続で担当してきました。
おめでとうございます!🎉#スプリンターズS https://t.co/92YSJLj19T pic.twitter.com/O7LD1KkYoI
7位:【キャリアが浅すぎる…】
《3月27日中京11R 高松宮記念》
当日の中京クルーは以下の通りです。
[発走合図]:長島隆樹(2004デビュー)
[外枠担当]:森本新(2018デビュー)
[内枠担当]:前田益久(2020デビュー)
[ランプ担当]:小関大輔(2021デビュー)
最年少キャリアでのサブチーフ昇格となった森本さん。初外枠担当週が、いきなりG1という大舞台!! ゲート裏の3人とも5年目以下というフレッシュさ溢れる面々でした。(見てる方はドキドキ…😅)
特に森本さんの今年の活躍っぷりは顕著でしたね。秋には主場を駆け巡り、GⅡも3つ担当。ダービー、有馬記念にも臨場されました。(可愛い仕草でツイートネタをたくさん提供してくれてありがとうございます♪)
番外編❶:マスク外し忘れ
発走合図担当として登壇する際には、マスクを外すことになっています。しかし、今年2度も外し忘れてしまったお方が……
ね?上ちゃん!!!
新人さんなので、マスクどころじゃなかったのかも知れませんね笑笑😷
マ、マ、、マスク‼️
— わりお (@wariooo74) August 28, 2022
暗黙の了解(?)として、
登壇時は外すことになっているんですが(笑)
新人はそれどころではないようです…😷#上野雄二#スターター pic.twitter.com/DiMesjxgOb
6位:【2022 ベストプレー】
《7月3日函館12R》
発走合図のまさに寸前、①番サノカポが突進して発馬機から飛び出てしまいました。何が凄いって、開扉をこらえた冨岡昭人さんの動体視力。発走態勢完了合図のランプも点灯してましたし、レリーズに手を掛けて握ろうという瞬間だったと思います。
1997年の12月以来、JRAではカンパイ(発走再行)が発生しておりません。ほんとにほんとに冷や汗ものでしたよ…😰 これが2022ベストプレーだと考えています!!👏🏼
【冨岡さん よくこらえた‼️‼️】
— わりお (@wariooo74) July 3, 2022
危ない……。
ほんとに危なかった…。
1997年以来のカンパイになる危機でした。
小関さんがランプを点けた直後でしたし、
冨岡さんは本当によく見てました!!
これは盛大に称えるべきナイスプレー!!✨
冷や汗が止まりません…😰#冨岡昭人#技術参事役 pic.twitter.com/NwmFxgmL9G
5位:【冨岡昭人 JRA・G1完全制覇】
12月 ホープフルSの初担当により、JRA・G1完全制覇(障害G1含む)となりました!!!
発走役マニア調べですが、これはおそらく史上初の快挙です。1999年発走役デビュー、今春からトップの座に立った冨岡さん。『オークス、ダービー、有馬記念、ホープフルS』と残していた4つのタイトルを総ナメにしました✨
おめでとうございます!!!㊗️
4位:【毎日王冠の舞台裏】
《10月9日東京11R 毎日王冠》
④番ダノンザキッドが発走合図直前に突進して発馬機から飛び出してしまった事象。馬体検査から外枠発走の指示、そして発走やり直しまでスムーズな連携が図られました。
地上波放送には発走役の声がバッチリ入っていました。そこで、発走役の発言内容、連携などを文字起こしした動画を投稿したのですが、まさかの大反響…😱 (なんとnetkeibaのコラムにも取り上げていただきました…!)
この動画を通じて、多くの競馬ファンの方々に、発走役の責任ある仕事、その重大さ、大変さ、そして彼らのカッコいい姿を伝えることができました。起きてしまった事象自体はとても大変で気の毒なことですが、発走役の魅力を伝えられたことが私はとってもとっても嬉しかったです。
-2022毎日王冠-
— わりお (@wariooo74) October 9, 2022
【発走役の声を聴いてみた🚩🗣 】
25年間カンパイは起きていません。
今回も、長島チーフが防ぎました。
さて、サブチーフの森本さんも大活躍!
歴5年目にしてこの立場。チーフへの進言もお見事でした✨
4名の発走役の見事な連携により、スタートが切られました!😌#スターター pic.twitter.com/KPgd9PJE6m
番外編❷:無事で良かった…
《10月16日阪神11R 秋華賞》
馬場入場時、サウンドビバーチェの放馬を止めようとした上ちゃん。そのまま埒に押し倒されてしまい、後頭部から転げ落ちる形に…😰 危険と隣り合わせということを、改めて痛感させられました。
3位:【新人発走役デビュー🔰】
後述しますが、宇野昭浩さんの引退、山田浩二さんの異動により、新人2名が新たに加わりました。美浦から山守慎二発走役、栗東から上野雄二発走役です。
山守さんは、関西大出身の馬術畑。数々の大会で優秀な成績を収められたエリートです🏇🏿 上野さんは、なんと言っても高身長スマイリーが目を引く獣医師さん👨🏻⚕️ 発走役マニアの変態さ(?)により、お二方とも競馬場に現れた初日から名前と顔が割れるという…(笑)
8月13日に、山守さんは新潟2Rにて、上野さんは小倉4Rにて発走委員デビューを迎えました!!! 感極まって涙が少し出るくらい、お2人のことを応援し続けていたので、無事にスタートが切れてホッとしました😢(謎の親心) 来年の夏頃には、次のステップ、重賞デビューが待っています!!!
2位:【ダービー・有馬記念のバトン】
ダービーと有馬記念は、その年のトップが担当すると言っても過言ではないほど、発走役にとっても非常に栄誉あるレースです。木村義文→嶋田稔→中村哲也→宇野昭浩と名だたるレジェンドたちが受け継いできたバトン。今年、その大役を託されたのは、冨岡昭人 技術参事役でした。
これからは冨岡さんを中心に回っていきます。しかし、冨岡さんを見れるのもあと少しでしょう。もしかしたら2023春で、なんてことも…。噛み締めましょう。。。
【慶祝㊗️】
— わりお (@wariooo74) May 29, 2022
第89回 東京優駿 日本ダービー🇯🇵
《冨岡昭人 技術参事役》
1998年に発走役デビュー、
そのキャリアは約25年に及びます。
代々受け継がれてきた ダービーの赤旗🚩
冨岡さんの手に渡りました。
本当におめでとうございます!!#冨岡昭人#発走役#発走委員#日本ダービー#初担当🏆 pic.twitter.com/QpoDZSbqOE
そして、ダービーに関してもう一つ注目したいポイントが、外枠担当者(ゲート裏責任者)です。8位のところでも書きましたが、冨岡-佐伯ラインは激アツなのです。佐伯さんは、2021夏の札幌や冨岡さんの代名詞ジャパンCなどで幾度となくコンビを組み、信頼を得てきました。その2人で挑む、ダービー初担当という大舞台。冨岡-佐伯ライン、やっぱ好き。
ここからはちょこっと裏話🤫
我々スターターマニアも、この栄誉を何とか盛り上げようと、『冨岡さんのお名前をファンファーレ前にご紹介していただけないか』とGchに掛け合うも、大元JRAと折り合えず…。(わがままを快く受け入れていただき、ご協力ありがとうございました🙇🏻♂️)
1位:【ありがとう、宇野さん】
2022年3月6日をもって、永らくスターター界を牽引してきたレジェンド、宇野昭浩さんが引退をされました。
1998年発走役デビュー、その後教官に戻られ、2012年より復帰。復帰初年度からG1をいくつも担当するなど、その活躍は目覚ましいものでした。ダービーは通算6度の担当、計68回のG1担当。まさに、レジェンドでした。
そんな宇野さんは定年を迎え、弥生賞の日に赤旗を置きました。後輩想いの宇野さんが残した数々のメッセージ、大橋さん、月原さん、柿崎さん、藤木さんなどに届いていることでしょう。現在は、母校である麻布大学馬術部にて指導をされています。
宇野さんの引退後にそのご功績をまとめたnote記事を書いたのですが、皆さまの拡散のおかげもあり、宇野さん本人に読んでいただけました。『嬉しそうに読んでいた。』そうお聞きしたとき、発走役を愛していて良かったと心の底から思えた瞬間でした。
あわせて、2月20日をもって、2012年デビューの山田浩二さんも発走役を引退。現在は、競馬学校教育課長としてご活躍されています。
番外編❸:2022 重賞競走担当数
《チーフ格》は、冨岡さん・長島さんの二大巨頭という感じでしたね。大橋さんはローカル回りが目立ち、やや控えめな結果に。月原さんは数字上は好成績も、G1担当が例年通りのまぁまぁの冷遇でした(笑)
《サブチーフ格》は、佐伯さんの躍進が目を見張りますね。G1を3つも担当してますから。柿崎さんは上半期に9つ担当して絶好調だったにもかかわらず、下半期で大失速。ローカル回り&発走員(補佐)が多かったですね。森本さんの活躍は1番の驚きでした。G2の3つはポンポンと勢いよく担当しましたね。期待の表れ!
《3・4番手格》は、前田さんが抜きん出る。田渕さんはもっと担当してもいい場面がいくつもありましたね。来年に期待!対照的に、同期デビューの藤木さんはAJCCを含めて6つ担当。そして小関さんは、2年目にもかかわらず3つも担当!! これは凄い!!山守さん・上野さんの新人コンビは来年夏からですね。
まとめ
2022年は常に発走役のことを考えていました😂 週始めには次週からのシフト予想をし、歴代発走役、重賞担当予想などのツイートに追われる日々。(←何処からともなく湧き出てくる使命感)
そして開催日には、テレビの前に張り付き、スターターの一挙手一投足に注視していました。『今週の発走役』をまとめ、気になる発走事象があれば分かりやすく整理してツイート、可愛い一面があればすぐさまツイート。(特に新くんと上ちゃんねっ!)
最後に、テレビ映像だけでは得られない興奮、気付けない一面を撮影してくださるフォロワーさん🙇🏻♂️ ツイートにお写真を使用させていただいていること、とても感謝しております。そのお写真がなければ、ここまで魅力を伝えることはできていなかっただろうし、私の気持ちも発走役に注力してなかっただろうと思います。本当にありがとうございます!!!
とにかく、自分が大好きな発走役の魅力をたくさんの方々に知ってもらえて、すっっっっっごく楽しかった1年でした!!!!😊
ちなみに、年始のシフト予想、もう済んでおります。
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