23 MAY 2024 thu
根無し草は思う
どこに根をはり生きていくか。その地点が定まっている人は、迷いがなくて生き生きとしているように見える。時に生活の喜怒哀楽すら削ぎ落として、根をはる土にかえるんだろうな、と。どこにも存在しない場に自分の居場所があるような人々がいて、色々なふわっとした関係性の中で同じ場を求める人々の交錯があり、その輪が広がっているのだと思う。もうニュアンスの話だ。
「場」に居合わせた根無し草としては素直に羨ましいと思った。主に二つの点において。それは何かを突き詰めていく情熱と、突き詰めた先に生まれた感情の表現、その熱さと巧みさ。ぼーっと生きてると、勢いのある先達は向こう側の人間だと捉えがちだ。それは仕方のない事で、根無し草からすれば、自分のペースを保っていないと潰れてしまう。
だが意外と見知らぬところで、根無し草の土壌で種を蒔き水を与えてくださる方がいて、そのおかげで次へ進めているというようなこともあるのだと思う。根無し草だと思っていた自分が、実は花を咲かせる何かオンリーワンなフラワーなのかも知れない、と。土壌は移ろう。きっと、生き物として望ましい生涯、つまり自己実現とも言えるが、それは自分の力だけでは整わないのではないか。その視点を見失わないように生きていきたいと戒めた。
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