WinDOS X とは、MS-DOS に似た OS と Linux を接続した WinDOS の上に構築されたグラフィカルな環境です。
イメージとしては、Linux 上でモリモリ Wine が動いているイメージです。
Linux は他のディストリビューションから作られたものではなくカーネルからスクラッチされたもののようです。
デスクトップ環境は何かわかりません。Windows っぽいです。
公式サイトでは現在 WinDOS は一般用途には適していないと言われていますが、近い将来そうなるとも言われています。
なんか面白そうなので試してみました。
WinDOS X の公式サイトのトップページからダウンロードページに行き「Download」をクリックすると Sourceforge のサイトからダウンロードされます。結構時間がかかります。
詳しい解説は公式サイトの「Document」のページに PDF ファイルがあり、結構細かく解説されていますので、そちらを参照するのもいいと思います。
Virtualbox の設定はこんな感じです。
ISO イメージをセットして起動すると boot 画面が開きます。
インストールしたいので「1」
ここもインストールしたいので「i」
インストールするかどうかの確認「Enter」
スロバキア語はわからないので「1」
GUI で遊びたいので「1」
ハードディスクを選択「1」
Bドライブ=Linux の領域です。とくにこだわりがなければ「1」でいいです。あとから操作することはあまりないと思います。
Bドライブに割り当てる容量。どれぐらいが適当なのかわかりませんでしたので例にある「20 GB」にしました。
インストール後に確認したら B ドライブは 7.5G 程使っていました。
Cドライブ=DOS の領域のフォーマットです。これも NTFS でいいと思います「1」
確認して「Enter」を押すとインストールが始まりますので、しばらく待ちます。
インストールが完了したらもう一度「Enter」
インストールメディアを強制排出して、何かキーを押すと再起動が始まります。
インストール後の boot 画面。起動中は普通に Linux の画面です。
ログイン画面。
ログインID:administrator パスワード:admin
です。
おめでとうございます。GUI のデスクトップが起動しました。
しかし、この後何をすればいいのかわからん…。
基本 Wine で動いているようですが、Wine あまり使ったことなくて、フォントとか IME のインストールとかもわかりません。
ただ、Wine 系の設定画面も見当たらないんですよね。
とりあえずターミナルでも開いてみますか。
DOS 窓ですね。SHELL使えないんやろか?←ドキュメント読んでない
Firefox は Nightly の 112.0a1 がプレインストールされています。フォントがないので日本語のサイトは読めません。
Youtube は 動画は動くものの音声は再生されませんでした。設定方法は調べていません。
とりあえず、C:\windows\system32 あたりの exe ファイル叩いてみました。
まぁ、いろいろ動くみたいです。ソリティアはなんかうまく動きませんでした。
Windows 系のインストーラは、msi と exe が動くとドキュメントに書いてありました。
Linux 系のアプリケーションは AppImage が使えるようです。
ただ、LibreOffice はインストールできたふうですが、起動できなかったので、インストールできていないのか、単に起動に失敗しているのかはわかりません。
おもしろい取り組みだと思います。
うまく動かない部分はありますが、強制シャットダウンなどは無く意外と安定している感じです。
自分が Wine をうまく使いこなせていないので、そうじゃなければいろいろと遊べると思います。
Windows に寄せたものを作るのであれば、ReactOS よりもこういった方法の方が手っ取り早い気もします。
ReactOS は ReactOS で面白いんですが。
頻繁に更新されているようですので、今後の発展に期待です。