BeOS の末裔 HAIKU R1 BETA4 をインストールしました。BeOS と言ってもそっちがわからんよなぁ…。
OtherOS 2022年 12月 24日
2022年12月23日、1日早いですが HAIKU 開発チームからのクリスマスプレゼント、HAIKU R1 BETA4 がリリースされました。
HAIKU は、いにしえの OS「BeOS」の互換を目指して立ち上げられたプロジェクトです。
「BeOS」の発表当時は他の OS とは一線を画した潜在能力を持ち、一瞬MacOS X の候補にもなりましたが、NeXTSTEP の前に敗れました。
開発開始から20年以上経過した HAIKU ですが、今でも正式版はリリースされていないものの、少しずつ開発は進んでいます。
マロンの塊のような OS ですが、今回のリリースで GTK3 に対応したことで、一気に動作するアプリケーションが増えました。
そんな HAIKU を今回はインストールしてみようと思います。
HAIKU の公式サイトの「Download it now!」からダウンロートページを開き、ISO イメージをダウンロードします。
以前は 64bit 版は安定していませんでしたが、今は開発の中心は 64bit 版になっているようなので、そっちのほうをダウンロードしました。
軽い OS なので、今回はリソース割り当てが若干控えめです。
ISO イメージを設定して起動すると、ライブ版で試すかインストールするか選択する画面が開きますので日本語を選択します。
OS の名前からわかる通り、HAIKU の開発チームはかなり日本びいきのようです。
日本語化されてるってうれしいですね。
いきなりインストールします。
「続ける」をクリック
インストール先を選択します。
インストールはこれだけです。
この後ファイルのコピーが行われ、インストールは一瞬で完了します。
OS のインストールってこんなもんだっけ?って不安になるぐらいです。
インストールが完了したら再起動します。再起動もかなり速いです。
ログイン画面も何もありません。個人向けと割り切った設計ですね。
最初から日本語化されています。
まずは、最新の状態に更新します。
右上の葉っぱ(これがいわゆるスタートメニュー)から、Application → ソフトウェアの更新
1回やった後だったので、更新はありませんでした。
場合によっては結構時間がかかります。
そもそも、独立系の OS に日本語入力環境があるっていうだけでうれしいんですが、あるんです。
HAIKU のパッケージ管理ソフト「HaikuDepot」を起動します。
「mozc」で検索してインストールします。
もし、HaikuDepot でパッケージが見つからなかった場合、ターミナルで
pkgman install mozc
でインストールできます。
日本語が入力できるようになりましたが、変換候補が変なとこに表示されます。
まぁ、ご愛嬌でしょう。
どうせないだろうと思っていたらありました。
動的なモニタサイズの変更とクリップボードの共有ができました。
今回のリリースの大きな目玉が GTK3 への対応です。
プリインストールこそされていないものの、いろんなアプリケーションが動くようになりました。
それらも HaikuDepot から簡単にインストールできます。
WEBブラウザの Epiphany。メニューには「WEB」と表示されます。
日本語の表示はできますが、入力ができません。コピペも不可。残念。
ホームページは DuckDuckGo。Google ならローマ字で打ってもいい感じで検索してくれるから、それでいっか。
Youtube も見れましたが、動画がカクつきます。
画像編集アプリの GIMP。これも日本語の直接入力はできませんでした。コピペは可。
ベクター画像編集アプリのInkscape。日本語の入力もコピペも不可。SVG ならテキストエディタで編集できるもん。
LibreOffice Writer。日本語の直接入力OK。一部豆腐文字が…。等幅フォントがだめ?
VLC はインストールしてみたが、落ちまくりでした。メディアプレーヤーは普通に flac とか再生できました。
以前は OS を入れるまでが HAIKU の楽しみでしたが、様々なアプリケーションが動くようになって、遊び方の幅が出てきた感じです。
とはいうものの、まだまだ不安定なアプリも多く、トラブルが発生してもネット上に情報はほとんどありません。
自己解決はなかなか難易度が高いかと。
実PCに入れて常用するのはあまりおすすめいたしません。
でも、Windows でも macOS でも Linux でもない OS で遊ぶのは、ちょっとワクワクしますよね。