落とし物・6
入江「でも、徳川でも忘れ物なんかするんだね」
徳川「タオルは俺のですが、忘れたのは俺じゃありません。種子島さんに貸した物です」
鬼「なんだ、アイツ。借りたモン失くしてんのか。しょうがねえな」
入江「でも跡部くんに届けて貰えて良かったじゃない」
徳川「ええ、まあ探さずにはすみました」
「届けて貰えて」でなく「跡部くんに」にアクセントを置いた入江の発言を徳川はさらりとかわした。
入江「ふふふ、皆面白いなあ(笑)」
鬼「何だか知らんが、笑い方が怪しいぞ、入江;」
こうして、跡部の人捜しは一件落着した。
***
その1時間後…。
種子島「徳川ァ、すまん;今日借りたタオル、どっかに置き忘れてな、見つからないんや;」
徳川「ああ。それでしたら、拾ったヤツが届けてくれましたよ」
種子島「ホンマか!? いやー、助かったわー。堪忍な」
徳川「「いえ、もういいです。過ぎたことですから」
種子島「なんや、意外と怒ってへんな。絶対もっと怒られる思うとったんやけど、拍子抜けしたわ」
徳川「お望みでしたら今からでも」
種子島「いや、いい、いい!; ほな、またな!」
慌てて立ち去る種子島。
その後姿を見ながら、徳川は本当に全く怒っていない自分を可笑しく思った。
(おわり)
ちょっと徳川×跡部チックに♪
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