落とし物・2
手塚「俺は忘れ物はしない。それに名前は漢字で書くしな」
跡部「え~、じゃあ誰のだよ。めんどくせーな;」
手塚「橘じゃないのか」
跡部「あぁん? 橘…桔平…。ああ、なるほどね」
跡部は食堂内に橘の姿を探した。
跡部「金髪ボウズ、金髪ボウズ…と」
手塚「そんな失礼な探し方があるか;」
手塚は「自分は一体どんな探し方をされたのか;」と思わず不安になった。
跡部「お、いた!」
跡部は橘のいる席に向かった。
***
跡部「おい、橘」
橘「ん?なんだ?」
橘はちょうど神尾と食事中だった。
神尾「何だよ、橘さんに何の用だよ!? メシ食ってる時に邪魔すんなよな!」
跡部「テメーはお呼びじゃねえんだよ。すっこんでな。それより橘、忘れ物だぜ」
橘「忘れ物?」
跡部「タオルだ。これ、お前のだろ?水飲み場に置きっぱなしだったぜ」
跡部は橘の目の前に青いタオルを突き出した。
神尾「へぇ~。お前でも忘れ物届けたりすんのかよ。超意外だぜ」
跡部「何言ってやがる。俺様は見た目通りの親切な男なんだぜ、神尾よ」
神尾「見た目が全然親切そうじゃねえから、意外っつってんだろ!」
跡部「ぁあ!?#」
橘「こら、子犬じゃないんだからキャンキャン吠えあうな。しかし跡部、これは俺のじゃないぞ」
跡部「え。」
またしても見当はずれだったらしい。
(3に続く)
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