高校生のその事情・16
「本当の事を話したら、呆れつつお説教されちゃいましたよ」
大和は苦笑いした。
「あの、大和さん…」
「はい。何ですか?」
「手塚は…その…意味が分かったんですか?///」
「え?ああ…アンケート用紙の文面ですか? ええ、理解していたようですよ」
「そう…ですか///;」
真面目そうな手塚でも分かるという事は、やっぱり自分は余程の無知なのだと改めて知り、跡部は赤くなって俯いた。
「ちなみに、手塚くんには一票も入りませんでした、と教えてあげたらホッとしてました(笑)」
その言葉に跡部はふと思い当たり顔を上げた。
「…そういえば、俺は?」
高校生4人は顔を見合わせた。そして全員が…徳川までもが困ったように笑い、入江が答えた。
「聞かないほうがいいよ(笑)」
昨夜も入江が「そういう対象に見られやすい」と言っていた。つまり、かなりの票が入ったのだろうと察し、跡部は「そうですか…;」とがっくりと肩を落とした。
実際のところ7割近くの票が跡部に入ったのだが、さすがに4人とも本人に言うのは憚ったのだった…。
*****
「ちょっとお邪魔しまっす!」
「アンケートお願いしま~す!」
例のアンケートの発起人、平理と天神が5人の前にA5サイズの用紙を差し出した。
「何だ、またか?;」
「まあまあアニキ、協力お願いしますよ~!」
「ほら、大和達も!」
明らかに嫌そうな顔の徳川にも無理やり渡している。
(17に続く)
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