高校生のその事情・11
「…これは?」

室内の全員が跡部の様子を窺った。
読んだ瞬間、怒り出すだろうと誰もが予想した。
しかし…。


「『今夜のオカズちゃん投票』…。レストランのメニューのアンケートですか?」

「「…マジで!?;」」


予想しなかった反応に、室内はざわめいた。


「あ…でも、『中学生の中から1人選んで…』って…」


ヤバい!今度こそバレた!
室内は再び静まり返る。
しかし…。


「『誰でヌく』? これ「誰を抜く」じゃねえのか?助詞の使い方間違ってるよな…。でもまあつまり、俺らの中から抜きたい相手を投票するって事か? でも、中学生相手に高校生が「抜く」って…すげぇプライドねえ文だよな…」


またしても予想外に文法やらのチェックをしていた…。


「………;(コイツ、天然かよ!?;)」


高校生は再び脱力し、気分のアップダウンの連続にかなり疲れてきた。
しかし、跡部は彼らに更なるトドメを刺してきた。


「でもなぁ、食事のメニューの話と全然関係ねえよなぁ…。
…ん、なんだこれ? 和製英語か? あの…コーチ、この『オ○ペット』って何ですか?」

「うっ…!;」

純真な瞳で見上げられ、柘植は思わず口ごもった。


「あの…?」
「中学生にはまだその言葉は早い! 忘れろ!」
「? …コーチ?」
「いいか、他のヤツらにも訊くんじゃねえぞ;」


(12に続く)
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