スクエニ、行方不明の新ドラクエ 再起動のカギは任天堂
鈴木卓郎
スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)が苦境にあえいでいる。2024年3月期の連結純利益は前の期比70%減った。株価は最高値より3割低い。開発中のゲームの一部を損失処理し、制作発表した看板タイトル「ドラゴンクエスト」最新作の状況も分からない。会社は今後3年を「再起動」の期間と位置づける。復活のカギを握るのは任天堂が投入する「スイッチ」後継機との見方が浮上する。
「業績のV字回復を期待し...
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(更新)- 佐藤一郎国立情報学研究所 教授ひとこと解説
ゲームは水物。流行るときもあれば、そうでないときもある。巨額な評価損は格好良くないが、評価損を計上するために、経営的には個別案件の収益性を精査できているともいえます。今後、次のビジョンを出せるかが鍵といえます。スクエニはドラクエやFFなど有力なIPを持っている。それらを活かすべきだが、同時にIP依存ではない、新しいタイプや新基軸のゲームに挑戦してほしい。 なお、他のゲーム会社にも言えるが、日本のゲームは、いわゆるガチャに頼り過ぎではないか。ギャンブル的な嗜好性を煽れば収益はよくなるだろうが、いずれ飽きられます。
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