【速報】同居女性を殺害し3000万円奪う強盗殺人事件 カメルーン人の男は「深い改悛、恥ずかしい」起訴内容を認める 奈良地裁
3年前、同居していた女性(当時56)を殺害し、現金約3000万円を奪った罪などに問われているカメルーン人の男の裁判員裁判が、21日に奈良地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。
21日午前9時半ごろから始まった裁判で、カメルーン国籍のフォルゲ・ムンヤ・フィデル被告(31)は通訳を介して、「深い改悛の情と非常に恥ずかしい気持ちとともに、私の罪を認めます」と話しました。
起訴状などによりますと、フィデル被告は2021年7月、同居していた奈良県大和郡山市の介護職員・笹岡順子さんを何らかの方法で殺害し、現金約3000万円を奪った上、共犯者とともに笹岡さんの遺体を奈良市の雑木林に遺棄した罪などに問われています。
笹岡さんの遺体が雑木林から見つかった後、フィデル被告は羽田空港で見つかり、勤務先に対し履歴書に偽名を書いたとして逮捕・起訴され、その後死体遺棄の疑いで逮捕・起訴されました。
2021年10月に裁判が始まりましたが、検察側は「被告には余罪の可能性があり、重複する証拠を現時点では開示できない」と主張。弁護側も「証拠の開示がないことには、対応できかねる」として、罪状認否や冒頭陳述などが行われずに閉廷する異例の展開をたどり、その約1か月後、フィデル被告は強盗殺人の疑いで再逮捕されていました。
■検察側「金銭目的で殺害し帰国しようと」弁護側「自国の通貨に換算すると途方もない金額に」
21日の裁判で、検察側は「約1年前から知り合った笹岡さんが自身の母親の定期預金から3000万円を引き出したことを知り、金銭目的で笹岡さんを殺害し、友人とともに車で遺体を雑木林に運んでカメルーンに帰国しようとした」と指摘しました。
一方、弁護側は、「カメルーンで紛争が激化し、母を養うために留学したが、日本で生活するのが難しく退学を余儀なくされた。自国の通貨に換算すると途方もない金額を目にして事件を起こしてしまった」と主張しました。
この事件をめぐっては、別の人物が遺棄に関わったとして警察が逮捕状を取っていて、2021年に指名手配をしていますが、未だ行方が分かっていません。