前号では、基金を取り崩してまで行った場当たり的な予算について見てきました。
今号では、市民をバカにし、ふざけているとしか言いようのない「政治のエンタメ化」について検証します。
市長は、記者会見で「今必要なのは政治のエンタメ化だ」と断言しています。
ちなみに、「エンタメ=エンターテイメント」とは「人々を楽しませてくれる娯楽や催し」ということです。
市長の行ってきた「エンタメ」とは、議員や中国新聞を悪役に仕立て、自らは正義のヒーローを演ずる「政策抜きの劇場型個人攻撃」を展開して人気取りに走り、自らの優越感と称賛欲求を満足させるものでしかありません。
その結果、何が起きたのか。
市長が、アカウント数が日本一になったとはしゃいでいる裏で、こんなことが起きているのです。
Twitterを使った誹謗中傷や殺害をちらつかせる投稿、嫌がらせの電話、注文をしていない着払いの商品の配達まで起こり、昨年からは切り抜き動画の爆発的な流行によってこうした傾向はますます強まっています。
こうした状況の中で、市長によって悪役に仕立て上げられた本人はもとより家族まで身の危険を覚え、中には病気になった者さえいます。
本会の役員も、「1000人規模のデモ隊で自宅を包囲してやる」と脅迫されています。
市長の「政治のエンタメ化」によって、安芸高田市内ではこうしたことが日常化しています。異常な状況だと言えるでしょう。
一方で、市長は市のチャンネル登録者数が日本一になったと、歓喜の舞を披露してはしゃいでいるのです。
市民の安全と安心を守る市長の姿ではありません。
こうした状況の中で、Xではフォロワー数を競い、ユーチューバーは再生回数を増やすためにますます過激な投稿を繰り返し金もうけに走ります。
朝日新聞によると、月に数百万円も稼ぐユーチューバーもいると報じています。
市長がヒーローに成りすまして悪役を成敗するネタを提供する。
それをユーチューバーがより過激に編集し投稿する。
それを見た市長信奉者が賞賛のコメントをする。
これを見た市長がますますのぼせ上り過激な言動を繰り返す。
この循環が、市長の言う「政治のエンタメ化」の実態です。
「政治のエンタメ化」とは、政治を完全に個人的欲望の充足に利用してきた市長のような政治家でしか発しえない言葉です。
「エンタメ=人々を楽しませてくれる娯楽や催し」に熱中した石丸市政は、混乱と分断を生み出しただけで、市民のための施策は顧みられることはありませんでした。
そして、この程度の言葉しか発しえない市長だから、市民から「石丸市政の不毛な4年間」と総括されるのです。