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スピルバーグ、『デューン 砂の惑星PART2』を絶賛 ─ 「今まで観た中で最も見事なSF映画のひとつ」

スティーヴン・スピルバーグ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36150879236/

巨匠スティーブン・スピルバーグが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF超大作『デューン 砂の惑星PART2』を絶賛した。劇中の世界観に対して、独自の考察を述べてもいる。

『デューン 砂の惑星PART2』は、2021年公開の『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編。宿敵の一族に家族を皆殺しにされた主人公ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)が辿る壮大な復讐劇の後半戦が描かれる。

全米映画監督組合のポッドキャスト番組でヴィルヌーヴ監督と対談したスピルバーグは、「今まで観た中で最も見事なSF映画のひとつ」と『デューン 砂の惑星PART2』を賞賛。「あなたとお話しができて光栄です」と話しながら、このように続けた。

「まず初めに、世の中には世界の創造主となるフィルムメイカーがいます。たくさんいるわけではなく、そのような人たちを私たちも知っている。(ジョルジュ・)メリエスや(ウォルト・)ディズニー、(スタンリー・)キューブリック、ジョージ・ルーカス、レイ・ハリーハウゼン。私ならこういった方々をリストに加えます。(フェデリコ・)フェリーニだって独自の世界を築き上げたし、ティム・バートンやウェス・アンダーソン、ピーター・ジャクソン、ジェームズ・キャメロンクリストファー・ノーラン、リドリー・スコット、ギレルモ・デル・トロもそうですね。リストは続きますが、そこまで長くありません。私はあなたがその新たなメンバーであると強く信じています。」

スピルバーグといえば、『未知との遭遇』(1977年)や『E.T.』(1982年)といった不朽のSF映画を生み出してきた巨匠。そんなスピルバーグからの言葉に、ヴィルヌーヴ監督も感激した様子だ。

全編砂漠を舞台に展開される本作について、スピルバーグは「砂漠を愛する映画にしては、水への渇望がある」と独自の見解も示している。「この映画に出てくる砂の全てが、水についてを物語っているのです。緑豊かな草原や命の青い水を渇望する神聖な水についての物語なのです」。

「あなたは砂漠を海に見立てて撮ったのだと私は思います」と続けるスピルバーグは、劇中に登場する巨大砂虫を「まるで海蛇のようでした」と語る。そうした上で、「サンドワームに乗ってサーフィンするシーンは、私が観た中でも一番すごかったです」と興奮を伝えた。

 デューン 砂の惑星PART2
(c) 2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

ちなみに、サンドワームがポールに呼び寄せられて砂漠を突き進むシーンは、スピルバーグ監督の『ジョーズ』(1975)にインスパイアされたもの。ヴィルヌーヴ監督は、「見えないものの恐怖」を「スピルバーグから学んだ教訓だ」と語っていた

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『デューン 砂の惑星PART2』は2024年No.1の大ヒット作として記録を更新中。現時点までに世界累計興行収入は5億7,960万ドルを突破している

Source:DGA Podcast,Box Office Mojo

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

ボブ・ディランを演じるティモシー・シャラメが激似 ─ 伝記映画『ア・コンプリート・アンノウン』撮影中の姿が公開

THR
https://www.instagram.com/p/C4-9_uGM5bI

現在ニューヨークでは、ボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown(原題)』の撮影が行われている。ジェームズ・マンゴールド監督は、ボブ・ディランを演じるティモシー・シャラメの姿をSNSに投稿していたが、その姿が激似だとして話題となっている。

本作は1960年代を舞台に、フォークソングの旗手だったボブ・ディランが、「風に吹かれて」や「時代は変る」などを経てロックに転向する若き日の物語。2020年より企画が報じられていたものの、コロナ禍やストライキなどで長い停滞を余儀なくされていた。

そんな中、ついに2024年3月より撮影がスタート。マンゴールド監督は、自身のX(旧Twitter)で撮影現場の写真を投稿しており、そこにはディランに扮するシャラメの姿も映し出されていた。

ボブ・ディランの特徴であるフワッと盛り上がったパーマヘアも忠実に再現。米The Hollywood Reporterでは、その姿をより近くで見られる写真も公開されている。

本作には、シャラメのほか『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』(2022)のエドワード・ノートンや『マレフィセント』シリーズのエル・ファニング、『トップガン マーヴェリック』(2022)のモニカ・バルバロ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのダン・フォグラーらが出演。脚本はマンゴールド監督と共に『沈黙-サイレンス-』(2016)のジェイ・コックスが務める。製作総指揮にはボブ・ディラン本人も名を連ねている。

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スター・ウォーズ小説「ハイ・リパブリック」シリーズ第3弾『ミッドナイト・ホライズン』予約開始

スター・ウォーズ小説「ハイ・リパブリック」シリーズ待望の第3弾『スター・ウォーズ ハイ・リパブリック:ミッドナイト・ホライズン』が、2024年3月15日に発売される。予約受付が開始される。

国内では2023年2月からGakkenが刊行を開始した「スター・ウォーズ ハイ・リパブリック」のヤングアダルト小説シリーズから、4月25日にいよいよ第3弾『ミッドナイト・ホライズン』が発売。シリーズ第1弾『イントゥ・ザ・ダーク』、第2弾『アウト・オブ・ザ・シャドウズ』につづいて本作も冒険嫌いのジェダイ・パダワン、 リース・サイラスが事件に巻き込まれ、悩みながらも前進する、読み応えのある成長物語となっている。

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若きリース・サイラスの冒険の完結編。壮絶な戦いを生き抜いてきたジェダイがむかえる結末は?

主人公のリースの脇を固める個性豊かなキャラクターたちも物語の大きな魅力。機械いじりとボンブラク(ネズミのような小型知覚種族)をこよなく愛するパダワン(ジェダイ見習い)のラム・ジョマラムは、リースにとって最高のバディとして登場。フォース感応力をもつ少女ジーン・ムララとジェダイ、ルーラ・タリソラの互いを想い合う微妙な関係性にも目が離せない。

超然としていると思われがちなジェダイたちだが、不本意にも戦いに巻きまれてしまった多感な10代の若者たちのゆれ動く心、性別や種族を超えて相手を“愛しい”と思う心が本書では丁寧に描かれており、SFファンタジーでありながら、とてもリアルで現代的なテーマが散りばめられている。もちろん、「スター・ウォーズ」らしい、多種多様なエイリアンがてんこ盛りで(かなりたくさん登場する)、宇宙船やライトセーバー・アクションも満載だ。

「ハイ・リパブリック」のフェーズ1をしめくくるリース・サイラス3部作の完結編『ミッドナイト・ホライズン』の上下巻は2024年4月25日発売。各1,540円(税込)。

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