弘前市民オンブズパーソンが、自民党青森県連の政治資金パーティーについて調査した結果を公表しました。目標を上回るパーティー券を販売した県議に対し、「資金が還流する形」で組織活動費が支払われていたということです。

弘前市民オンブズパーソンは20日に会見を開き、自民党青森県連が2022年5月に開いた政治資金パーティーに関する調査結果を発表しました。

それによりますと、目標以上にパーティー券を販売した県議に対しては、目標を上回った分の金額を組織活動費として支払っていて資金が県連を通じて「還流する形」になっていたということです。

活動費を受け取った県議会議員は11人で、1人あたり5万円~219万円までの総額369万円になります。また、支払われた活動費については各議員の後援会や、政治団体の収支報告書に記載はなかったということです。

弘前市民オンブズパーソン 葛西聡代表(※葛の中は『ヒ』)
「政治資金のあり方は中央で問題になっていて、地方でどうなんだと有権者が関心を持ってチェックする機運が盛り上がってくればいい」

県連を通じた資金の還流について高橋修一幹事長は、政治資金規正法では報告の義務がないとした上で、次の週末に役員会を開き見直しをはかるとしました。

自民党県連 高橋修一幹事長
「政治資金規正法上の義務は、収支報告書ではたしている。さまざまな指摘を受けているのは事実なので、指摘を踏まえて私どもも自主的に見直していく」

弘前市民オンブズパーソンは、今後、他の党についても同様の還流がないかなどを調査する予定です。