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11 CBF in Australia・四日目の休日、フラグ作成

2012.06.12 (Tue)
と言うわけで、現在四機全てのISがポートオーガスタにて修理及び整備作業の最中です。

「あー、暇ー……」

そうして、現在RAYは整備中となり、一人個室に篭る羽目に成った。

「ううー」

何せこの大地はオーストラリア。如何見てもアジア系の、しかも外見10歳程度の幼女が一人で出歩くのは流石に危険といわざるを得ない。
私の身体能力なら、成人男性の10人や20人くらい軽く捻れるのだが、その場合相手には致命傷を与えてしまう。
何せ振動破砕だ。無空波とかそんな感じに成ってしまうので、確実に致命傷が入ってしまう。

まぁ、幾らなんでもソレは無い。と言うわけで、自宅――じゃないや。自室待機という事に成っているのだ。

「暇ー」

あまりにも暇。
この暇を、本来なら外出でもして紛らわせたかったのだけれど。
その願いが叶わないので、凄まじく暇さを感じていた。

「んー、……どうしようかなぁ」

暇。暇。暇である。
こういう時、普段はISにおける空戦戦術とかを考えているのだけれども、流石に3日連続でISに乗っていた後にまで続けてそういう事を考えるのは勘弁願いたい。

――でも、IS以外に考える事ってないしなぁ。

「んー、新型のデザインとか?」

~~あたしの考えた新型IS~~

先ず私の好きな――もとい、参考にしたいロボ。
・ガン○ムシリーズ――νガンダム、ユニ○ーンなどUC末期のMS。00系も一応。
・地球防衛企業ダイ・ガー○
・デモ○ベインシリーズ――結局、私が知る限りSRWに参戦できなかった。

このくらいかな。
で、現在私が持ちえるスキルはというと、

・NT
・幸運
・系統樹思考(高速思考と並列思考の併合技術)

かな。
因みに、純然たる私の技能といえるのは系統樹思考のみ。
NTは一応才能と言う形で貰えたらしいんだけど、そこそこな感じの感度らしく、まぁまぁ役立ってはいる。純粋に技術で圧倒されていると勝てないけど、同格にはなんとか、と言った感じ。RAYで奮戦できるのも、このスキルのおかげと言うのが半分。残り半分は系統樹思考による高速処理の賜物。因みに系統樹思考とか呼んでるけど、混沌思考とか、呼称は安定していない。要するに、複数のスタート地点から、一つのゴールに向かって思考を進め、最終的に最も効率のよいパターンを選択する、という代物。純粋な力技でもあるけれど、これが無いとそもそもRAYを動かせない。
因みに系統樹思考に限っては、神様から貰ったスキルではなく、ドクターから学んで習得したスキルだ。それだけに愛着もあったり。

で、この条件で考え付くISといえば――。

・MS少女
・GNP(グレート・ノット・パニッシャー)
・サイコフレーム
・オールレンジ兵器

かな。
まぁ、私が乗るならオールレンジ兵器じゃなくて、振動砲用に圧縮砲になるだろうか。
……ふむ。面白くなってきたな。

となると、コレを製造する為に必要なのは――サイコフレームの技術か。
グレート・ノット・パニッシャーとか、正直モーター稼動ってだけのパイルだし、フライホイールとかはリボルバーナックルで代用できる。うん。
サイコフレームは、要するにコンピューター・チップを、金属粒子レベルで鋳込んだ構造素材、だったか。物凄い小さいコンピューターチップの塊の金属パーツ、とかいった感じ。
効能として、NT能力の補助拡大。ユニコーンに至っては、コレによる思念操作のみでMSを操る、という事も可能になっていたらしい。

でも、コンピューター・チップを金属粒子レベルで鋳込む? それってどんな技術だよ。
いや、ナノマシン技術があれば不可能ではないのか? どちらにしても、地球の重力圏では無理だろうし――無重力圏? いや、ガンダム世界だとしたら――月?

月プラント建設――ふむ、ISの本懐だね。
ドクターに提案してみようかな。

それじゃ、月にプラントを建造する必要性を纏める必要があるかな。

~~月プラントの需要~~
・宇宙開発に先乗り。
・未知の素材開発の可能性。
・月資源の採掘の可能性。
・ISの宇宙空間での稼動実証。

こんなところかな。
まぁ、ナンバーズコーポ単独でやるなら、それほど難しい事ではない。
何せナンバーズコーポが存在するのはオーストラリア。しかもウチにはVOB技術が存在する。
オーストラリアは赤道直下。ロケットを打上げるのにコレほど向いている国は無い。その上VOBだ。そもそもロケット技術の産物。元々宇宙空間での活動を想定しているISと組み合わせれば、宇宙に行くというのは案外簡単かもしれない。

まぁ、物資を運ぶという事を考えると、また違う方法を考えなければいけないかもしれないけれど。
――いや、オーストラリア政府を抱き込んで、VOBの力技で行くのもありかな?




とりあえず片手にデザインを考えながら、ドクターに連絡をとってみた。
そしたら、何か凄い返事が返ってきた。



『宇宙開発? 今現在衛星基地が稼動しているよ』
「なぬぅ!?」

なんでも、ISの搭乗に次ぎ、俺の提唱したVOBによる大気圏の単独離脱が、俺が言い出す前に既に実験され、ソレが可能であるという事が実証されていたのだそうだ。
いやいやいや、それって誰が、何時やったんだ!!

『うん? VOBの実証はトーレで、宇宙開発は政府保有のIS達だね』
「……さすがドクター、私の考える程度の事は既に考えていたか」

曰く、VOB運用自体は私が趣味で使いまくった所為で、かなりのデータが取れたのだとか。
おかげで其の実証データを使って政府を丸め込――もとい、説得したのだ――とはドクター談。

ちょっと愕然としながら、ソレならばとサイコフレームの理論について少し語ってみた。
「こんな技術どう?」という程度の語りかけなのだけれども。

『ほぅ、人の持つ可能性か』
「サイコミュの技術に関しては、大雑把には自分で考えてたのがあるんだけど」
『ふむ、これがデータか。……ふーむ、イギリスで研究が開始されたBT兵器とやらに、若干似ている気がするね』

さて、そうなのだろうか。まぁ確かにあれもオールレンジ兵器っぽいけど。
因みに。このサイコミュが稼動する事は既に実証している。
ドクターの作ったガジェットの残骸からパーツを集めて、地味にシコシコひとりで作っていたのだ。
何せ此方はNT。ソレを攻撃面に活かせないかと、一人でこっそり研究していたのだ。
だって、自分はNTだ、なんて博士に言ったとする。高確率で解剖されるよ?

「で、いけそう?」
『コレならばいけるな。然し、サイコミュの技術は既に完成したものだな。コレはスバル、キミが?』
「うん、結構前から。趣味の超能力研究の延長だね」

超能力と言うかESPに関するなら、ソレは人の脳波というか、其々の存在が放つ何等かのエネルギーを送受信する事により、互いに存在を分かり合い云々。

ちょっとオカルト混じっているが、科学的に解説可能な話ではない、という事も無いのだ。

『あぁ、わかった。解ったから、ストップ』
「おっと、ゴメンドクター」
『いや、いいさ、私もよくそうなる。――技術のほうだが、コレなら衛星軌道プラントでも開発可能だよ』
「え、マジで!?」
『マジマジ。大マジ』

ならばと、サイコフレームの開発に関してドクターに頼み込んでおく。
サイコフレーム。宇宙世紀を根源に持つ人間としては、この技術は是非抑えておきたい。

「お願いね、ドクター!」
『ああ、解ったよ。スバル、キミもレースを頑張りたまえ』

と、軽くそんなやり取りをして通信をきる。

ふむ、暇つぶしで考えていたら、いつの間にかサイコフレームの開発話になっていた。
な、何を言ってるのか――テンプレは止めておこう。
取り合えず、サイコフレームの開発がスタートした。バイオコンピューターとか色々すっ飛ばしたけど、まぁ私的には問題ない。

「そうか、これが――」

“棚から牡丹餅”

前世では使う事のなかった、魂の祖国の慣用句。
突如として沸いて出た希望に、思わず内心を浮付かせながら、再び新しい機体の妄想に耽るのだった。
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