高校生のその事情・6
「はぁ…いいよなぁ。俺も5番コートに上がりてぇよ;」
「鬼のアニキがマジ羨ましいっスよ~(泣)」
全員の視線が鬼に集中した。
「な、なんだお前ら;」
「鬼ィ、おまえアイツと同じコートで良かったよなぁ?」
「ワシは別にそんなおかしな目でアイツを見とらんぞ」
「ええっ、若いのにコーチと一緒っスか!?」
「勿体ねえ~っ!」
「マジ猫に小判じゃ~ん」「ていうか鬼に花束みてぇな~」などとブーイングが起こる。
「鬼のアニキ! ここは、同じコートならではの跡部のレア情報をひとつ!」
「お願いします、アニキ!」
1~2年が手を合わせて鬼を拝んだ。
更に3年も…コーチまでもが面白そうに鬼を見ている。
「跡部の情報ったって…;」
「鬼くん。皆は跡部くんの意外な癖とか、ロッカールームでの中学生同士の内緒話とか、そういうネタを求めてるんだよ。それは、僕もちょっと聞きたいかなぁ(笑)」
入江がにっこりと笑う。
「う~ん。まあ…5番コートにいる時だと…」
「なんスか!?」
「手塚にしょっちゅうくっついとるな。学校が違う割にゃ仲がいいらしい。休憩時間になりゃ『手塚』『手塚』と寄ってくし、ロッカーも隣だしな」
「…いや、そういう萎えるネタじゃなくてですね;」
「ああ…そういや、女とつき合った事がないらしいぞ」
「へえ?意外だね」
(7に続く)
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