高校生のその事情・4
「まあ…君達の気持ちも分からなくもないですけどねぇ(苦笑)」
「ああ、斎藤コーチ!」
「やっぱ、メンタルコーチだけあるぜ!」
「でも…想像だけなら勝手ですが、実際に手を出したらタダでは済みませんよ?」
斎藤の目は笑っていなかった。
「も、勿論っス!;」
「俺ら、健全なテニス少年ですから!」
「見た目はヤンキーかどっかの組のチンピラかって連中ばっかだがな」
「柘植コーチ、酷ぇ!;」
確かに田舎の学校なら一発で校則に引っかかりそうなルックスの者が多い。
「…で。そういえば結果はどうだったんでしょうね?」
「ふむ」
再びホワイトボードに目をやる両コーチ。
「これは…」
「跡部の1人勝ちじゃねえか」
「意外ですねぇ。まあ跡部くんの票が高いのは分かりますが、でも観月くんあたりだって割と綺麗な顔だし小柄だし、いいんじゃないですか?」
「俺も幸村とか不二あたりが、もっといってるかと思ったが」
「コーチ達!全然分かってないですよ!」
「この場合、小さいとか可愛いとかそれだけじゃダメなんスよ!」
「そう!オレら別に付き合いたい子を選んだんじゃないんスから!」
「だよな!夜のお供には、こう…エロスがねぇとよ!」
跡部に投票した連中が力強く主張し、他の仲間もウンウンと頷く。
(5に続く)
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