身長差・7
「君が選んでくれて構いませんよ」
「じゃあ…手塚で///」
「へぇ…そうなんだ?」
「何がですか…!#」
条件反射的に頬を赤らめた跡部にすかさず入江が意味ありげな視線で突っ込む。
「いちいち跡部に絡むな、入江よ;」
「だって鬼くん、この子面白くてさ(笑)」
鬼は同じコートの下級生に同情するばかりだった。
「あ、でも跡部くん。手塚くんはやめといたら」
「何故です」
「たぶん、幼稚園児が泣くよ」
「………。」
確かに。
それは入江の言う通り。あの仏頂面では幼稚園児が怯えるかもしれない。
「…って、じゃあ選択肢狭すぎませんか!? 亜久津や木手、橘は同じ理由で問題外。石田や千歳はデカすぎで衣装が入らなそうだし。残りは蔵兎座だけじゃねえか!俺はドレス着て自分よりデカい年下にエスコートされるなんて屈辱はゴメンだ!#」
ハアハアと息を切らせての大主張。
誰もが僅かなりとも同情した。…1人を除いて。
「じゃあ僕がエスコートしてあげるよ。年上だし、顔怖くないし」
「アンタが怖くねぇのは顔だけだろ!#」
もはや敬語も出ない跡部。
「そうですか、では王子はやはり入江くん…と」
「コーチ!?」
「跡部くん、身長何センチ?」
「175cmです!それが何か?#」
「うん。僕は178cmなんだ。惜しかったね。あと3cm」
「………。」
…その後、毎晩合宿所のバーで牛乳をあおる跡部の姿があったとか無かったとか…。
(おわり)
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