合宿風呂・2
「な、何か用でも?;」

跡部は動揺のあまり赤くなるを通り越して青ざめている。

「いや…他のヤツと入るのが恥ずかしいらしいから、モノに自信でもないのかと思ってな」

「…!?///;」

「まあ、デカくはないが普通じゃねえのか?心配せんでもいいぞ」

「…セクハラですよっ!鬼先輩ーっ!!!////」

浴室内に跡部の声が響き渡った。

「ああ、うるさい;それよりお前、目が青いのと髪が金髪っぽいのは、やっぱり天然だったんだなぁ」
「…そうですが、なぜ今、それを確信したんですか?;」


跡部は物凄く嫌な予感がした。

「下も金髪…」
「うわあああああぁぁ!!!////」

嫌な予感が的中した。
聞かなければ良かった、と心底思った。


「オラッ! さっきから風呂で大騒ぎしてんのはどこのどいつだ!#」


勢いよく引き戸を開けて入ってきたのは、泣く子も黙る柘植コーチ。
嘘や隠し事は翌日のサーキットメニューに響く。

「「アイツです!」」

十数人の高校生達は揃って跡部を指差した。


「ああ?跡部か? ん?なんだお前、中学生はお前だけじゃねえかよ。さすがにいい度胸してんな」
「コーチ!助けてくださいっ!;」

「なんだ?イジメにでも遭ってんのか?」
「はい!鬼先輩がセクハラ発言ばかり…っ!///」

本気で涙を浮かべてコーチに泣きつく。


(3に続く)
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