街づくりから変えていくのは時間もお金もかかりますが、多くの人が正しい防犯の知識を持ち、意識を変えるだけで、安全性を高めることは可能です。
「不審者に気をつけなさい」と、「人」に注目している限りは犯罪を防ぐことができません。正しい防犯の知識とは、入りやすく見えにくい「場所」に注目すること。そして、景色を見てそこが安全か危険かを見抜く「景色解読力」を身につけることです。
景色解読力を高めるために、動画を見て「危ない場所」をおさらいしましょう。親子で観るのもおすすめです。
PROFILE
小宮信夫(こみや・のぶお)
立正大学文学部社会学科教授(社会学博士)。ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。「地域安全マップ」の考案者でもある。全国の自治体や教育委員会などに「危ない場所」を見分けて子どもを犯罪から遠ざける防犯アドバイスを行っている。『犯罪は予測できる』(新潮新書)、『写真でわかる世界の防犯−−遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)など著書多数。