男は尽くせ。女は導け。
旦那も子供もいる女性K様に、思いを寄せる年下の男性・吉男(仮名)がいた。吉男は明らかにK様を好きなのだが、なかなか気持ちを伝えられない。K様は「ガキだな」と思いながら、吉男の動きを面白がっていた。ある日、覚悟を決めた吉男から好きだと告白され、K様はキスをされた。その時も、吉男は好きだと言うまで大量の時間を要した。じれったくなったK様は「早く言えよ」とやきもきして、なんなら自分からちょっとキスをさせる方向に誘導した。どうにかこうにか勇気を奮い起こし、キスをすると言う目的を遂げた吉男に、K様は「やればできるじゃねえか」と言った。女らしく「キャ、嬉しい♡」とか「ありがとう♡」とかではなく「お前、やればできるじゃねえか」と言った。
私はこの話が大好きで、時折思い出して笑う。男は女に育てられる。一般的には「男が導き、女が尽くす」と言われているが、逆だ。女に尽くされた男は調子に乗って幼児化するだけだ。女に導かれた男だけが、真の男になる。中途半端な男が「俺の言うことを聞け」と女を導こうとすると、多くの場合、モラハラ野郎になる。最初は「君の役に立ちたい」などと言って接近してくるのだが、割と早い段階で自分にはその力量がないことを思い知らされる。だが、自分に力量がないことを認めることが嫌なので、お前がダメなんだと支配的になり、モラハラ野郎に変貌する。まったくもって役立たずである。本来であれば、怒るのではなくお願いをする流れだ。高圧的になるのではなく、女性に対して「あなたを喜ばせたいのだがやり方がわからない。手間をかけて申し訳ないが、教えていただけたら最高に嬉しい」と、頭を下げる流れだ。
男は女の役に立ちたいと思っている。だが、直感の鋭い女は「あなたにはその力量がない」と男を見抜き、何も頼まない。役に立たせない。自分を出したらこの男は死んでしまうだろうなと思って、ありがとうございますとか言いながら去る。全部、男側の責任である。男の受け皿が小さいから、女は男を頼ることができない。男の受け皿を大きくするものは、女の我儘である。だからこそ、女には我儘を言っていただく必要がある。全身全霊を賭けて女の我儘を叶えようとする時、男は、男としての器を広げる。これが「尽くす女は、男をダメにする」の原理だ。女が男に合わせると、男はモラハラ野郎になる。男が女に合わせると、世界平和になる。男は、逆ギレをしている場合ではない。女の欲求をクリティカルに見抜き、それを実現する力を磨く。それがわからないときは素直に教えて欲しいと頭を下げることが、男の器量である。
男が「お前がいなければ生きていけない」と泣き落としにかかってきたら、女は「お死になさい」と言えばいい。それでダメになるなら、それまでの男だったと言うことだ。だが、場合によってはその一言で目覚め、いい男になって生まれ変わってくる男も(ごく一部だが)いる。その時、女は男を見直す。そして「お前、やればできるじゃねえか」となり、カラダを許す。極めて健康的な宇宙のリズムである。いい女とは、男を導く女である。いい男とは、女に尽くす男である。何度でも生まれ変わる男である。尽くす女は、男をダメにする。尽くすのは、男の役割である。尽くす女は、よかれと思いながら男の役割を奪い、男の自立を奪い、男の尊厳を奪い、男を幼児化させる母親みたいになる。今、幼児的な男や、母親になりたがる女が増えている。彼らに共通しているのは「甘え」である。甘えを排した付き合いが、男を男にする。女を女にする。お死になさいと言うだけの器量が、男を磨き、女を磨き、世界を平和にする。
問題が起きた時、いちいち「大丈夫?」と確認してくる人がいる。大丈夫な訳がないのに、彼らを安心させるために、言われた方は「大丈夫だよ」と言ってあげる必要がある。いちいち確認してくる人は、こちらを心配しているのではなく、自分が安心したいだけだ。だからこそ、彼らは「大丈夫じゃない」と言われると、途端に怒り出す。彼らにとって、大丈夫と聞いてあげることが愛であり、自分が思う愛を受け取ってくれなかった人は、怒りの対象になる。そんな時は、こちらも知恵を働かせる必要がある。普通に付き合っていたらこちらが減る一方なので「温かいごはんを食べたい」とか「光熱費を出してくれたらあなたを神と讃えるだろう」などの言葉を駆使して、取れるだけ取る。相手が怒らない範囲で、黒字フィニッシュを目指す。それで怒るなら、それまでの相手だったと言うことだ。さよならを告げて、自分の我儘を面白がってくれる人間と付き合った方がいい。明日は熱海で『臭いの婚活』をやる。男は女の体に興味があるように、女は男の体に興味があると思う。私は、自分を差し出すことにあまり抵抗がないので、裸になって横になって「好きにしてください」と言ってみたいと思っている。裸の男が目の前にいて、その男が「何をしてもいい」と言った時、あなたは何をするだろうか。裸に絵を描くか。観察するか。添い寝するか。需要があれば裸になる。需要がなければ裸にならない。後は、蓋を開けてのお楽しみである。
わたり文庫開設記念企画 feat.臭活
日時・5月19日(日)13:00~18:00
場所・逢初庵(あいぞめあん)
住所・〒413-0002
静岡県熱海市伊豆山302
電話・07085547665
おおまかなタイムテーブル
13:00 JR熱海駅改札前集合後、徒歩で移動
13:30 逢初庵「わたり文庫」到着後、休憩
14:00 本の持ち寄り自己紹介
15:00 以降、FREE!(この辺りで臭活)
18:00 頃合いを見て解散
途中参加、途中退場も問題ありません。
連絡先・坂爪圭吾
keigosakatsume@gmail.com
LINE ID ibaya
おおまかな予定
5月18日(土)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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