↑のつづき。

さて、今回の出張は四国の高松を拠点にお仕事なのだが、その前に広島の一泊から始まる。


那覇空港から福岡空港まで飛行機で飛び、博多駅から新幹線で広島駅下車。

新幹線でたった一時間で行けることにビックリした。

広島到着直後から仕事が始まり、気づいたらもう夕方だった。

生まれてはじめて路面電車に乗った。

バスと電車のあいの子みたいで楽しかった。


そんな中、広島駅付近のホテルに行く前に、一社だけ神社に参拝することが出来た。



『邇保姫(にほひめ)神社』である。


また、裏手だった。 というか車参道か。


あらためて表から入り直します。



なんかまた他とは違う雰囲気が良い。



階段を登ると手水舎。


相変わらず本土は寒いが、日の光が心地よい。


狛犬。


角が縦に二本ある吽形は初めてみた。

かっけー。



拝殿。

『邇保姫(にほひめ)神社』

鎮座地 広島県広島市南区西本浦町
創建 西暦390年頃?
祭神 
爾保都比売神
配祀 
帯中津日子神(仲哀天皇)
息長帯日売神(神功皇后)
品陀和氣神(応神天皇)

『爾保都比売(にほつひめ)』は、
『丹生都姫神』と同一神という説がある。

この付近に黄金山という山があり、仁保城跡がある。

「仁保」という名は、当社の祭神が由来なのだろうか。



神功皇后が三韓征伐を成した後、この地に泊まり、靈験を賜った爾保都比賣神を祀った。

翌日、出発の際に邪氣祓のため白羽の征矢を放ったところ、この山に止った。

その矢も納めて島の鎮守としたのだそうな。

島というのは仁保島のことで、現在の黄金山一帯をさす。

昔はこの辺も海だったのだ。




拝んでいたら、拝殿の中の神主さん️が御幣で祓ってくれた。

そんなこともしていただけるとは、感謝いたします。



境内にもうひとつ鳥居。


すすんでみる。



境内社があった。

氏室社 大穴牟遅神 
稲生社 宇迦御魂神
曽我社 須佐之男命 
大歳社 事代主神 大歳神



さてさて、爾保都比売(にほつひめ)は丹生都姫(にうつひめ)と同一視されているとのこと。

和歌山県の紀伊国一宮『丹生都比売神社』は、高野山と大いに関連している。

となると勿論、空海さんも関わっているワケだ。

丹生都姫の神格は水神だが、『辰砂』採掘に携わる人々が祀る神だとも言われている。

では、邇保姫神社が創建されたとされる4世紀頃、日本のどこが辰砂採掘場として栄えていたか。

もう答えは出ているような気もします。


配祀された仲哀天皇、神功皇后、応神天皇は八幡大神。

西暦885年頃、宇佐八幡宮を勧請、正八幡宮と称した。

「宇佐(ウサ)」。


『麻(アサ)』は、その昔『ウサ』と呼ばれていた。



辰砂と麻。



いやあ、今回の旅の序章にふさわしいキーワードが出てきましたな。


もう少し広島を堪能したかったが、翌朝はすぐに移動しなければならなかった。

また今度ゆっくりこよう。


そして移動先は、香川県高松市。


ついに四国に入ります


つづく。


ではまた


参拝日2023/01/30


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