キックなしでもクロールは泳げる!

医療従事者が水泳の常識にメスを入れていきます。

10 空手パワーをクロールに活かす!

推進力は体幹の回転から生まれる・・。

ん?いまいちピンとこないな。よくわからん!昔の私はそう思っていました。重心を左右に乗せ替えることは頭ではわかってましたが、体でなかなか実感できずにもがいてた・・。けっ! なにが体幹だ!半ば、ひねくれてました。あーあ、他のスポーツでも見てくるか・・。

私は他のスポーツもよく見ます。ある時、空手の選手が、コーチの指導を受けているのを目の前で見ました。ひょっとして?何がを感じたんです。そして、家に帰って突きをやってみたんですね。

あっ!そういうことか!それがこれです。↓

※TNRをうまく利用します。TNRは、興味があれば調べてみて下さい。

 

空手の突きをクロールに応用する。

そのポイントは、突き手(入水する手)と引き手(プルする手)

を同時に素早く動かすことです。

補足!

いくら素早く動かすと言っても、文字通り空手のように、目に止まらぬスピードでプルするわけじゃないよ。私のスイムの動画を参考にしてね。

私がなぜ空手を引き合いに出すかというと、体幹の動きが腕に伝わることを言いたかったわけですね。クロールというのは、体幹の回転と腕の動きがシンクロしないとラクに速く泳げないんです。

 

なぜ、空手は突くときに反対側の手を後方に引くのか?それは体幹の回転力を腕に伝えやすくするからなんですね。試しに、片側の腕を使わずに突きをやってみると違いがよく解ります。

あなたも突きをやってみてください。体幹も動かしてみると、なにか感じるはずです。

 

今までなんで気が付かんかったんだろう。鳥肌が立ったのを覚えています。それ以来、いきなりスピードを出せるようになりました。筋力のない私が、力強く前に進んでる・・。少し前までは想像もしなかったことです。

きっかけとは、そういうもんなんだ・・・もしあの時、空手の選手に会わなかったら・・?今でも体幹のパワーなど知る余地もなかったでしょう。感謝!

 

次回は、私が速く泳げるようになった秘訣である”体幹の回転”が、どう推進力に結びつくのか、運動学的に捉え、そのメカニズムに迫ります。

 

 

  • 草食王子

    はじめまして、とても参考になりました!

    さっそく試してみたところ、疑問点がわいたので質問させてください。

    チャックさんの動画を拝見させて頂いたところ、エントリーは、空手のように突き刺すのではなく、どちらかと言うと優しくエントリーしています。

    これは、空手の突きとは似ているけど、力の配分は、真逆になるという認識でよろしいでしょうか。

    例)
    空手 打つ手8割、引く手2割。
    水泳 入れる手2割、引く手8割。

    空手のようにエントリーをバタフライのように強くしても、うまくいかず、もしかして、「引く手の方に力を入れる?」という風に考えたからです。

    解説のほど、よろしくおねがいします。

  • チャック (id:assdd)

    コメありがとうございます!
    空手と言うと、ヤーッと目に止まらめ一瞬の突きを連想しますよね・・?でもそれはやはり極端です。じわっと動き出し後半にいくほど速くなるんですね。
    そもそもなぜ空手を引き合いに出したかというと体幹、両腕の三者の連動が体感しやすいからです。
    体幹主体の連動を意識して空手の突きをやると実は、突き手も引き手も同じ割合になります。
    ではクロールはというと・・私の場合やはり同じ配分で行っています。
    なぜそうなるかというと、体幹意識(広背筋や大胸筋もしくは肩甲骨の動きに意識を向ける。)だからです。
    プルの手先を意識すると余計な力が入り、割合にすれば8割ぐらいになります。
    速く泳ぐ時は入水側を素早く前に伸ばします。プル側は水をとらえるだけで押しきらなようにしています。
    なおキックなし(プルブイ可)で泳ぐと、キックありに比べプル側は重く感じますが
    なおさら入水側を高く上げ、前へ鋭く突きさすように力強く動かします。
    これを実現させるには、体幹(肩まわり肩甲骨)を意識する必要がありそうです。

  • 草食王子

    返信ありがとうございます!
    なるほど、とても良くわかりました。バイクで言うとトルクが高いということですね。回転数=パワーではない。体幹を使うほどトルクが高く、だから見かけだけ真似してもうまくいかないのだと思いました。おそらくドッチボールを速く投げれるくらいの体幹を連動させる練習がいるのかなと思います。
    チャックさんの説明は、とてもわかりやすいです。

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