自動彩色、Petalica Paint推しでしたけど使うの止めました。
今後は推奨しませんというお話。
まず簡単ワンドロ講座などの記事などを書いたように、私は自動彩色だけは合法なAI技術だと思っていました。
所謂、生成AIの生成は生成ではない。生成ではないので名前からすでに詐欺である。
そしてどうやって作られているかといえばChatGPTなども含めネット上の著作物を無断収集してそれらを事実上コラージュしている。AIゴブリンはコラージュじゃないと言い張るかもしれないがの反論は受け付けない。
イラストやフォトリアルなAIグラビア、AI児ポなら大体58億5000万もの画像を盗んだLaion-5Bは確実に使われており、さらに独自に盗んでいると考えていい。
逆に言えば絵を盗んでいない画像こそがまともな自動彩色だ。~という考え方。
でだ。
彩色の下地にしか使えないぼやっとした彩色をする自動彩色。
彩色タイプのサンプルと示されているいくつかのものが盗んでるはずないと思っていた。
そしてこれは誤りだった。
60万枚盗んでいると宣言されていることに最近気が付いてしまった。
もしかしたら以前に見たのかもしれないが、Petalica Paintの場合、商用利用可能となった2022年9月にはこの問題が解決していると思い込んでいた。
60万枚盗んでいたら、58億にくらべれば遥かに少ないとはいえ盗んでいることには変わらない。
もう使えない。
騙されたのだ。
しかしふと思った。
なぜ60万枚も絵を盗んで作られていたものを商用利用可能にしてしまったのだろうか?
ここからはあくまで私の推論であることを前置きしたうえで読んで欲しい。
まずPetalica Paintは名前が変更されている。
以前はPaintsChainerという名前だった。
その前はChainerという名前。
ウィキペディアには最初から記述があった。60万枚とかで検索する限り、60万枚泥棒はすべてこの記事のコピペっぽい。
そして注目して欲しいのはこれのリリースが2017年
そして文化庁の第21回メディア芸術祭エンターテイメント部門で優秀賞取ったものが実は違法。
サービスされてもなかなか商用利用できないようにしてたのはこの辺もありそう。
2019年11月15日付けで、PaintsChainerの運営会社が、株式会社Preferred Networksからピクシブ株式会社に変更となりましたのでお知らせいたします。
最近の流れからピクシブ株式会社は剽窃AI犯罪幇助会社だ。
だがもし・・30条の4を改正させた原因のサービスを抱えているのであれば、当然だろう。
そして2020年2月3日に今のPetalica Paintという名前に変更される。
Petalica Paintという名前でいくら検索しても60万枚盗んでいることは出てこなくなった。
その後2022年9月30日に商用利用可能に・・・。
60万枚盗んだくせに商用利用可能。
この名称変更詐欺に気が付いたのはCoPainterのおかげともいえる。
すでにTwitter上では、サインが浮き出るとか余計なものが描かれるとかで問題になっている。
完全にControlNetです。ありがとうございます。さようなら。
この話をする前にStyle2paintsの話をしなければいけない。
Style2paintsは自動彩色だった。だがダメになった。
stablediffusion系の剽窃AIを搭載してしまったからだ。
この記事を見るとわかりやすいが、Style2Paintsの作者はControlNetの作者でもある。
そしてCoPainterはほぼControlNetであると推測できる。
CoPainterのCoはControlNetのCo。
Style2Paintsの作者も日本で話題になった時に研究の投資とか、レンダリングサーバーの維持のための投資を募ってたんだけどね・・・・誰もなかったのだろう。WEB上で計算できるようにできなくなり、代わりにシステムの配布がされた。
その結果・・・。
チャンス1:ほぼ丸パクりの劣化Style2PaintsのPaintsChainerが大登場!
ごめん・・チャン・リュミン氏。
日本人がAIゴブリンでごめんなさい。
追記:最近話題になったようでいろいろ言及を見かけたので追記させていただきます。
~とのこと。
ツイートの言及で気が付いたこととして
第21回メディア芸術祭エンターテイメント部門の該当記事。
https://j-mediaarts.jp/award/single/paintschainer/
言うまでもなく、日本のコンテンツ産業の強みの土壌となっているのが、独自進化を遂げたマンガ・アニメ的な絵柄の様式性に依拠した同人創作の文化だ。その厖大な蓄積を教師データに「それっぽい絵」のパターンをAIに学ばせ、自動着色を可能にする支援プラットフォームを、誰もが利用可能なウェブサービスとして提供した意義は大きい。
これ気が付かなかった。
要約すると~
>同人創作の文化の厖大な蓄積を教師データに
>「それっぽい絵」のパターンをAIに学ばせ
>誰もが利用可能にした
ってことだな。
・・・・マジか。
こんにちわ #PaintsChainer チームです。
私達はゼロからイラストを生成するモデルの研究もしています。#DeepLearning 業界で話題のPGGAN(https://t.co/pKlOSNdltP)を元にしてイラストを学習させてみた結果です。
ポーズが複雑で難易度の高い百合の画像も作れるようになってきました!!#Chainer pic.twitter.com/keSd3WMcwj— Petalica Paint (@PetalicaPaint) November 17, 2017
>私達はゼロからイラストを生成するモデルの研究もしています。
こんな嘘もついてたのか・・・こういう嘘を平然と言えるという事は引くに行けなくなったとかいう問題じゃなさそう
アイビスペイント?https://t.co/sw4FvOLNgN pic.twitter.com/ipnkHxCYjU
— マ (@niwani14) June 24, 2023
アイビスペイントはタイムラプス付きでイラストSNSなどに投稿できるのですが、その投稿作品を30万枚ほど盗んだそうで。これも知らなかった。
一応広告なし課金はしてたけど使ってなかったな。
・・・おいおいおいおいって感じですな。
■2023/9/28追記
PFNが生成AI新会社「Preferred Elements」設立へ 130億パラメータの和製LLMもオープンソースで公開
ピクシブから絵を盗んで自動彩色を作るのは完全にあきらめて別会社にする模様。
盗んだもの勝ちって感じかな?
抜け殻のようになって消えるかもしれないので最後にこの画像をw
結局ピクシブからデータ盗んでることを認めないままフェードアウトして別会社のフリをするのか・・・
■2023/11/24追記
いまさらだけど読み返してて”違法”や全体の流れに関する間違いの訂正してないことに気が付いた。
そもそも自動彩色や日本に限らず世界中の生成AIの原則として研究目的の無断学習が禁止されてない。
その条件は研究する会社が一社で独自に収集する事。
第21回メディア芸術祭エンターテイメント部門で優秀賞受賞時でも一社で集めたので違法ではない。ただ出力は出来ない。日本的に言うと私的利用の範囲内。北米的にはフェアユースに限るだ。
そして30条の4が出来た。
これが何を意味するかというと他社とデータをやり取りできるという事だ。売ったり買ったり。まさに上の画像まんま。
そして次にPixiv sketchというサービスの一環として提供することで完全無料でサービスしている限りは儲けてはいない。フェアユースに限るという事だ。
つまりピクシブから画像データを受け取る。その対価としてピクシブのサービスとしてのピクシブスケッチを運用するという事だ。
この原則はChatGPTをはじめとするすべての自称生成AIサービスにも本来適用される。
だが大量の電気でGPUをぶん回す”システム利用料”の名目で実質的に料金を取っているのが実情になり、現在のピクシブスケッチは放置されている…というわけだ。
注:フェアユースという言葉で言えば彩色という機能に絞られ、ぼやっとしており元の著作物が特定しにくい。またその機能が無償もしくはシステム運用の経費レベルであれば、個人的にはフェアユースの範囲になる。ただ日本的には私的利用の範囲内という言い方になるので、フェアユースになりえないし、そもそも日本国内では出力したものを公開するのは私的利用の範囲外。法外。
ちなみに指摘のあった40条の7だが、こちらはデータ解析に関わるものなので出力には関係ない。