名作ゲームのプレイ体験から受け取った大切な感情や
価値観=“ゲームゲノム(ゲームの遺伝子)”を探る
現代人の心に影響を与えてきたゲームを「文化」としてとらえ、名作の魅力を深堀する教養番組「ゲームゲノム」。1月10日(水)から、シーズン2がスタートします!
何がおもしろいのか、どうして語り継がれるのか―。珠玉のタイトルを徹底分析したVTRをもとに、豪華でゲーム好きな出演者たちがたっぷりと語り尽くします。
シーズン2の1本目〈1月10日(水)放送〉は、世界最大級のオンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV(以下、『FF14』)』の“ゲームゲノム”を、同シリーズに影響を受けたという野田クリスタルさん、開発者の吉田直樹さんと共に探ります。
2本目〈1月17日(水)放送〉は、格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター』シリーズ。本作の大ファンである横山 裕さんをゲストに迎え、最新作『ストリートファイター6』のディレクターを務める中山貴之さんと共にお送りします。
シーズン1から引き続きMCを務める三浦大知さんと初回ゲストの野田クリスタルさん、吉田直樹さんに収録の感想をお聞きしました。
MC・三浦大知
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ゲスト・野田クリスタル
──いよいよシーズン2が始まりますが、久しぶりの収録はいかがでしたか?
三浦大知(以下、三浦):芸人さんがゲストに来られたときのMCとしての緊張感たるやないですよ。野田さん、今日の僕は大丈夫でしたか?
野田クリスタル(以下、野田):三浦さんは、相手が語りやすいトーンで話してくれますし、きっと深いところまで話すんだろうなという熱意も伝わってくるので、三浦さんのMCはすごく好きだなと思いました。
僕は、好きなものについてじっくり話したい欲があるので、ひとつのテーマについて少人数で語るこの番組を担当している三浦さんがとても羨ましいです。
三浦:本当ですか? ありがとうございます!
野田:芸人の世界でじっくり話してしまうと、「話が長いわ!」って突っ込まれちゃうので、ふだんはなるべく短く話すようにしているのですが、この番組では、思う存分しゃべってしまいます(笑)。
三浦:僕もこの番組で、ゲームの好きなところをたくさん話せることの幸せを感じています。ホント、何時間でも話せますよね。
野田:ずっと続けられちゃいますね。
三浦:これまで、取材などで「趣味はなんですか」と聞かれたとき、「ゲームが大好きです」と答えても「ああ、そうなんですね…」と話が終わってしまうことが多かったんですが、ここ数年、ゲームがエンターテインメントとしてきちんと認知されているようにも感じられてうれしいです。
──今日の収録では『FF14』について語り合いましたが、いかがでしたか。
野田:去年のシーズン1のときには、『DARK SOULS』と『ペルソナ5』の回に出演させていただきましたが、制作者の方を前にして、そのゲームについて語れるなんてめったにないことですから、今回も貴重な機会でした。『FF14』の開発者・吉田直樹さんは、ユーザーの意見を聞きすぎる方なので下手なこと言えないなと思いながら、緊張感を持って楽しくお話しさせていただきました。
三浦:野田さんの「クリスタル」というお名前が『ファイナルファンタジー』に由来していると聞いて、今日は野田さんのお話をたくさんお聞きしたいと思っていました。
野田:実は、ほかの仕事のスケジュールとの兼ね合いで今日の「ゲームゲノム」の収録に伺えるか微妙だったんですけど、吉田さんと『FF14』について語れると聞いて、マネージャーさんに「ちゃんと調整してくれ」とお願いしました(笑)。
三浦:野田さんがいてくれて、本当に安心感がありました。
野田:吉田さんのお話を聞いていると、ゲームを作る人って、“結局はゲーム好きなんだな”ということを改めて感じましたね。
──三浦さんは、MCとしてどんなことを心掛けられましたか?
三浦:正直、毎回めちゃくちゃ緊張します。ゲストやクリエイターの方が話しやすい雰囲気を作りたいという思いは常にありますが、シーズン2の最初の収録が『FF14』と『ストリートファイター』という、どちらも大きなタイトルだったので、よりプレッシャーを感じました。
野田:ヤバいっすよね。
三浦:吉田さんと野田さんのお二人が出演となれば『FF14』ファンの方たちの期待感もかなり高まると思うんです。そのうえで、ファンの方はもちろん、本作をあまり知らない方たちにも「『FF14』の世界ってこんな感じなんだ」と感じて受け取ってもらえる言葉を、お二人からたくさんお聞きしたいなと思って収録に臨みました。
──改めて「ゲームゲノム」の見どころをお聞かせください。
三浦:「ゲームゲノム」は、ゲームの情報のみを伝えるのではなく、その作品が持つメッセージや本質の部分までゲストやクリエイターの方たちと掘り下げていく、唯一無二の番組だと思います。ゲームを深く知っている方にも知らない方にも幅広く見ていただける番組ですので、一人でも多くの方にご覧いただきたいです。
野田:ゲーム番組というと、そのゲームが売れるような情報を取り上げることが多いと思いますが、「ゲームゲノム」は、そのゲームの好きなところだけじゃなく、マイナス面も語るのが許される番組だと思っています。だから、ゲーム好きの方も納得するところまで話しているんじゃないでしょうか。三浦さんは、本当にいい番組を任されましたね(笑)。
三浦:いやぁ、ゲストの皆さんにおんぶに抱っこですけどね。
野田:ホント、うらやましいです。
ゲームデザイナー
吉田直樹さんコメント
僕は三浦大知さんがソロデビューをされてから、ずっと彼のアルバムを買っていたので、三浦さんには勝手に親近感を抱いていました。収録では、ゲームの話になった途端に、三浦さんが“ゲーマー”であることがすぐわかりました。ゲーマーだからこそ、ゲームや制作者の思想に深く入ろうという姿勢を真剣に感じたので、とても話しやすかったですし、ますますファンになりましたね。
野田クリスタルさんとは、これまでに『FF14』のお仕事を一緒にさせてもらったり、食事にも行ったりしたこともありますが、同じスタジオで話すのは今日が初めてでした。野田さんは最近『FF14』を始めたばかりだからこそ、視聴者の皆さんと同じ目線で聞きたいことを質問してくれていて、すごくいいバランスを取っていただき、さすがだなと感じました。
『FF』シリーズは35年以上続いているためか、シリーズ全体について取り上げていただくことが多いのですが、今回は『FF14』単体に注目いただきました。『FF14』の魅力とテーマ性をわかりやすく伝えていただけたと思うので、大変うれしいです。
開発チームのメンバーはもちろん、彼らの親戚やご家族もみんな喜ぶはずです。「『ゲームゲノム』、見たよ!」と言われるのはすごくモチベーションが上がるでしょうし、今回の放送はとてもポジティブに働くと思います。
『FF14』をずっとプレイしてくださっている方には、「ゲームゲノム」という、こんなにいい場所で紹介してもらえるようになったよ、という喜びを一緒にかみしめてもらいたいですし、これまでプレイするきっかけがなかった方にとっては、「思っていたのと違った!」という発見があると思います。このゲームの世界観を知らないのはもったいないと思うので、この番組を見て興味を持った方には、ぜひ怖がらずに遊びに来てもらいたいです。
「ゲームゲノム」
【放送予定】
1月10日(水)スタート
毎週水曜[総合]後11:00〜11:29
【公式X(旧Twitter)】@nhk_gamegenome
※NHKサイトを離れます
Season2 新作10本のラインアップ&出演者情報(一部)
※Ep.5以降は前週の放送が終わり次第、放送日等の概要と出演者を公開します
《第1回》1月10日(水)
■天地創造 ~ファイナルファンタジーXIV~
出演者:野田クリスタル(ゲスト)、吉田直樹(ゲームデザイナー)
累計売上1億8500万本を超える大人気RPGシリーズ「ファイナルファンタジー」の第14作。世界中のプレイヤーがオンライン上でリアルタイムに集い、同じ世界を冒険できる本作は、さまざまな国や種族が対立しながら共存する、混沌に満ちた世界が特徴。さらに、開発者とプレイヤーとの対話が生み出す、想像を超えた物語も生まれている。豊かな世界を生み出す、“天地創造”のプレイ体験に迫る。
《第2回》1月17日(水)
■ライバル ~ストリートファイター~
出演者:横山 裕(ゲスト)、中山貴之(ゲームクリエイター)、梅原大吾(VTR出演)
格闘ゲームの金字塔、「ストリートファイター」シリーズ。近年ではeスポーツの種目としても人気を集め、オリンピックへの採用も検討されるほどになっている。その真髄は、シンプルでありつつも相手の心を読みながら戦う奥深さ。そして、かつてのゲームセンター文化から現代のオンライン対戦まで続く、熱い戦い。“世界中のライバル”と拳を交わして生まれる極上の体験に肉薄する。
《第3回》1月24日(水)
■人生という旅 ~風ノ旅ビト~
出演者:清塚信也(ゲスト)、結(ゲスト)
砂漠や雪山など、幻想的な世界を気の赴くままに旅するアドベンチャー。発売年のゲームアワードを総なめにした本作の特徴は、言語やガイドを一切排したプレイ体験。未知との出会いや避けられない苦難など、感情を揺り動かされる“旅路”はアートとしても高く評価され、ニューヨーク近代美術館にも所蔵されている。人生にも通ずる本作の魅力をひも解く。
《第4回》1月31日(水)
■おとなへの階段 ~甲虫王者ムシキング/オシャレ魔女 ラブandベリー~
出演者:藤田ニコル(ゲスト)、森本慎太郎(ゲスト)、近野俊昭(ゲームクリエイター)、根布谷朋範(ゲームクリエイター)
2000年代初期にゲームセンターの光景を一変させた伝説の2作品が一夜限りの復活。どちらも、現在では稼働を終了しているが、当時の鮮烈なプレイ体験が、いまなおプレイヤーたちの心に刻まれている。さまざまなムシの組み合わせと無限のコーディネーションの試行錯誤が登らせた“おとなへの階段”とは何だったのか…徹底解析する。
以下、放送順不同 ※Ep.5以降は前週の放送が終わり次第、放送日等の概要と出演者を公開します。
■1人じゃ気づけないもの ~It Takes Two~
■熱狂へ至る道のり ~パワフルプロ野球~
■罪と罰 ~NieR:Automata~
■社会のロードマップ ~シティーズ:スカイライン~
■怖さを見つめる ~零~
■少年少女の大冒険 ~MOTHER2 ギーグの逆襲~
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