少年を働かせた疑いで自立支援施設代表ら逮捕 愛知・東海
愛知県東海市にある、不登校の子どもなどを受け入れる自立支援施設の代表が、入所していた15歳未満の少年を建設会社の作業場で働かせたとして、労働基準法違反の疑いで逮捕されました。
11歳の少年にショベルカーを運転させるなどしていた疑いもあるということで、警察が施設の運営実態などを詳しく調べています。
逮捕されたのは、東海市にある自立支援施設の代表、氷室優容疑者(46)ら2人です。
警察によりますと、2人は去年4月からことしの3月にかけて、建設会社の作業場で15歳未満の少年4人に清掃や廃材の片付けなどをさせたほか、このうち11歳の少年にショベルカーを運転させるなどしたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。
これまでの調べで、氷室容疑者は不登校や引きこもりの子どもなどを受け入れる自立支援施設を運営していて、施設に入所していた少年を自身が経営する建設会社の作業場で働かせていたということです。
ことし3月、警察が施設を捜索した際、およそ30人の入所者のうち、18歳未満のおよそ20人について、要保護児童として児童相談所に通告したということです。
調べに対し、氷室容疑者は容疑を認めているということで、警察は施設の運営実態などを詳しく調べています。
ホームページによりますと、自立支援施設は6年前の平成30年に開設され、逮捕された代表のほか、複数のスタッフで運営されているということです。
スタッフは、引きこもりや不登校の子どもたちなどと共同生活を送りながら、通学や就職など自立に向けた支援を行っていて、活動の様子を記録した動画投稿サイト「YouTube」の公式チャンネルは、登録者数が20万人を超えています。
NHKの取材に対し自立支援施設は「弁護士と相談しているので、答えられることはない」としています。