こんにちは
今日 二年前に逮捕された うちの若い衆あつしからの手紙の話です
彼は四人家族の長男坊
昔からやんちゃで 悪いことを散々やってきた男でした。
そんな中 彼は格闘技に出会い
東海地区のチャンピオンにまでなりました。
当然 喧嘩負けなし 僕も勝てないと思うほどの男です。
彼は 格闘技に出会うまで ジャンキーでした。
音楽が好きで 覚せい剤に手を出し
前科もあります。
何年ぶりに僕とたまたま出会い 氷室建設に来ることになりました。
それがざっと 7年前
そして 一年ほどしたとき
また 傷害と覚せい剤で逮捕されました。
その服役中に 最愛のお母さんが亡くなりました。
死に目には会えませんでした。
その原因を 彼が金を貸していた うちの誠治に向け
この二年間の手紙の内容は
ほとんど誠治を許せないという内容でした。
今日きた手紙に
また 書いてありました。
誠治を許せない。
でも いつもと違って その続きがありました。
” 僕は誠治が許せないんじゃなくて
誠治を守ってばかりいる社長が許せないのかもしれない ”
彼は
そう書いた後 昔僕が差し入れした本 鏡の法則にある
感謝のメッセージを僕に書いてくれました。
・ 友達になってくれてありがとう
・ ガキの時 シャブでヨレヨレで行く所がなくて困ってたら
「 家くればいいが 」 って言って嫌な顔しないで何日も
泊めてくれてありがとう
・ 高校生の時 電車であったらいつも社長の方から「おはよう」
って言ってきてくれてありがとう
・ 仕事してなくてプラプラしてた時 「 ウチで働けばいいが 」
っていって働かせてくれてありがとう
・ ケンを可愛がってくれてありがとう
・ 四国にお遍路つれてってくれてありがとう
・ フィリピン連れてってくれてありがとう
・ おいしいもの食べるとき いつも自分より先に僕に食べさせようと
してくれてありがとう
・ ガキの時 麻雀教えてくれたり ダッチマン(バー)つれてってくれて
ありがとう
・ 粋塾の時「よくがんばった」ってほめてくれてありがとう
・ 彼女を作らない簿奥のことを心配して何回もコンパ開いてくれて
ありがとう
・ ガキの時 自分もお金ないくせに いつもおごってくれてありがとう
・ 金沢刑務所出所した時 迎えに来てくれてありがとう
・ 何回刑務所きても 見捨てないでくれたありがとう
・ 氷室建設で働かせてくれてありがとう
・ ガキの時 仕事終わった後 肉まん半分くれてありがとう
謝りたいこと
・ シャブやめれなくて何回も刑務所きてごめんなさい
・ 誠治のせいにして 自分の弱い所や悪い所を認めなくてごめんなさい
・ 娘さんの作った エドの首輪捨てちゃってごめんなさい・
こう書いてありました。
僕は 彼からの手紙を読んで泣いたのは初めてでした。
返事の手紙にも書いたけど
正直 うれしかった。
今日 僕の心はとてもすがすがしくきれいになりました。
その矢先に この手紙
” あぁ 神様いるな やっぱり大丈夫だわ ”
そう思いました。
本当に嬉しくて ありがたい手紙
出所したら ガキの時みたいに
朝日が昇るまで飲みたいと思います。
あつし
ありがとう。
お前のお陰で忘れてた思い出を思い出すことができたよ
思い出してみると
俺って 昔から恰好良いなー なんて
良い気分に浸れたわ。
金なくて半分こした肉まん
半分こした 100円のジュース
懐かしいな。
お金がなくて良かったな。
物の価値を勉強させてもらえたな。
それが 今の俺にとってものすごく大切な価値観になってる
そんな 大切な時間を一緒にいてくれて
一緒のことを感じてくれてありがとう。
待ってるからな。