座標：34.3719707639, 132.356965401
住所：広島県広島市佐伯区五日市中央４－１－８ マルショク五日市店 北側の商品搬入口（現：デイ・リンク五日市店）
平成１２年（２０００年）９月３日午後１１時４０分ごろに発覚した広島市佐伯区五日市中央スーパー店員強盗殺人事件の現場です。
現場となったマルショク五日市店は平成２１年（２００９年）１０月３１日で閉店し、現在は別の店舗になっています。
マルショク五日市店の警備システムが午後１１時になっても機動せず、電話にも応対がなかったため、様子を見に来た警備員が北側の商品搬入口で従業員の新谷進さん（３６）が血を流して仰向けで倒れて死亡しているのを発見し通報。
司法解剖の結果、死因は失血死で、胸や腹などに７箇所の刺し傷があり、左手には抵抗した際についたと思われる傷もありました。
１階のテナントの食肉店にあった現金数千円と預金通帳が入った手提げ金庫が奪われていたほか、新谷さんの運転免許証と乗用車の鍵、新谷さんの眼鏡も無くなっていました。１階の事務所内は世辞宇されていたため、売上金約３００万円が入っていた金庫は無事だったほか、数万円が入っていた新谷さんの財布も残されていました。
また新谷さんが発見された現場から店舗北側の駐車場までの約５０メートルに渡って、新谷さんを襲った時の返り血か、犯人のものとみられる血痕が残されていました。警察は犯行後、店の北側にあった商品搬入通路から民家の塀を乗り越え逃走したとみています。
マルショク五日市店の２階は飲食店街ですが、事件当日は日曜日だったため、休業していました。
マルショク五日市店は通常午後９時に閉店しますが、この日は日曜日で客も少なかったため、午後８時半ごろに閉店。
午後９時ごろ、パート従業員の女性が帰宅する際、新谷さんが１人で通路で作業しているのを目撃しているほか、近隣の会社員が午後９時すぎに叫び声を聞いていることから、新谷さんはこの直後に襲われたとみられています。
現場では犯人らしき男が目撃されており、年齢３０歳から５０歳。身長が１５０センチから１６０センチと小柄で、頬がふっくらとした小太り。
広島県府中市で製造されている紺色のベトナムズボン履いており、現場に残された足跡から、履いていた靴はアサヒコーポレーション製のブリヂストン１９５で、サイズは２５センチから２５．５センチと判明。
また新谷さんの側には犯人のものとみられるフランス製のべっ甲模様のフレームのサングラスが落ちていました。
座標：34.3684584477, 132.408647809
住所：広島県広島市西区扇２－１ 太田川マリーナ工事現場東側
平成１２年（２０００年）９月１３日午後８時ごろ、現場から約５キロ離れた広島市西区の太田川放水路河口付近で、通行人が護岸に置いてある手提げ金庫を見つけ通報。手提げ金庫は鍵が開けられており、中身は空だったほか、新谷さんの眼鏡と免許証も見つかりました。金庫の中には水が溜まっており、犯人が川に捨てたものを釣り人が釣り上げた可能性があるとみています。
また太田川放水路の右岸からは新谷さんの血痕が付いた刃渡り約１０センチのナイフが見つかりました。ナイフは平成２年１０月と１１月に出荷された釣具メーカーがまかつ製のフィッシングナイフＧＭ－２０２ の初回版でした。河口付近からは犯人が犯行当時着ていたとみられる服も見つかっています。
この事件は犯人の特定に至っていない未解決事件です。
情報提供はこちら→H12.9.3 ～ スーパー店員被害強盗殺人事件（広島市佐伯区五日市）
佐伯警察署捜査本部 電話０８２－９２２－０１１０
