鳳気至、己年後、源栄、大万…あなたは読める?全国の珍名が続々!名字頂上決戦 第17弾
10月28日(金)放送の『沸騰ワード10』は、名字研究家・髙信幸男さんと日本一の品揃えを誇るはんこ屋・秀島徹さんの名字頂上決戦に密着。
髙信さんが珍しい名字をフリップに書き、その名前のはんこが秀島さんの店に置いてあるかの十番勝負。はんこがある場合はその名字、なかった場合は降参のはんこを押す。
これまで番組では、5年間2人の対決を見守ってきた。しかし、結果は秀島さんが16連勝、髙信さんが16連敗。果たして、今回の勝負で髙信さんは連敗を止めることはできるのか!?
約11万種類、日本人の名字の99%を網羅しているというはんこ屋の秀島さんのもとには、日頃から珍名さんの来店が絶えないとのこと。はんこがなかった珍名さんには「降参証明書」を発行しているというが、今年の1月1日から102名に降参証明書を発行してきたそう。
しかし、それは同時に102名の珍名のはんこが秀島さんのもとに増えたということでもある。
一方この道50年、名字を研究している髙信さんは、未だ一度も勝てていないことから秘策に出たという。それはフィールドワーク。初心に戻り、全国を旅して渾身の珍名を発掘してきたというのだ。
「地元茨城と福島・大分・新潟に行きました」と髙信さん。自らの足を使い、勝負に挑む…!
新潟で見つけた全国4軒の名字
まず第1問はこちらの名字。フィールドワークで「自分が見つけてきた名字から戦いに使います」とのこと。
「なんだろう、見たことがない」という秀島さんに「先月新潟県で見つけてきました。多分秀島さんはこれに似たのは記憶にあると思う」と髙信さん。
秀島さんが押印したのは…
「鳳気至」のはんこ!
読み方は「ふげし」で、石川県にあった鳳至郡(ふげしぐん)から新潟県に移り住んだ寺の住職が修行して気持ちを込めるということから、「気」の字を間に挟んで名乗った名字だという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
全国1軒、水戸の激レア名字
第2問はこちらの名字。「前回も水戸家の付けた名字で勝った」ことから、水戸の大名様とのある逸話を持つ、全国1軒の激レア名字を出題。
「参ったなー」と言いながらはんこを探す秀島さん。押したはんこは…
降参のはんこ!
照門は「てるかど」と読み、かの水戸光圀が集落に立ち寄った際に、「寺門」という名字が隣同士並んでいたため、区別するため一方の家に与えた名字と言われているそう。(※髙信さん調べ。諸説あり)
これで勝負は1対1の振り出しに!
全国3軒、大分県の名字
第3問はこちら!大分県で見つけた名字。
名字を見て、「なんじゃこら!?」と言いつつ、「記憶がある気がする」と秀島さん。大分県は秀島さんの父の故郷。
押したのは…
まさかの、くっそ降参のはんこ!秀島さんは「これは悔しい」とボソリ。
己年後は「みねんご」と読み、最初は馬という名字だった人が、馬は干支で巳年の後ろにあたるので、巳年後と名乗ったと考えられる。さらに巳の字が己の字で誤って届出されてしまったそう。(※髙信さん調べ。諸説あり)
全国6軒、難読名字
第4問は視聴者から寄せられた珍名!
名字を見て、「読めない」「お手上げかもしれない」と弱気な秀島さん。
「本当に大変ながらくお待たせしました」と押したのは…
なんと、名字のはんこ!「50年近く経ってます。親父が彫ってます」となんとかはんこを見つけ出した。
芟花は「かりはな」と読むそうで、芟には「取り除く」「草を刈る」などの意味がありお花を刈っていた人が名乗った名字だという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
これで2対2、勝負は再び振り出しに!
全国1軒の超激レア&難読珍名
第5問も視聴者からの珍名で勝負!
「芋」に似たこちらの漢字は、実は日本人とものすごく関係が深い植物だというが…秀島さんが押したのは…
降参のはんこ!
「からお」と読み、「苧(お)」は古くから布などの繊維を作るために栽培されていたカラムシという植物で、そのカラムシの繊維加工の技術を大陸から受け継いだ人が名乗った名字だという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
「これは読み方もわからない、はんこもない、完全勝利ありがとうございます」と嬉しそうな髙信さん。
全国2軒、読めそうで読めない珍名
第6問は、こちら!
読めそうで読めない漢字に、「文字そのものを私知らない」「参ったな、本当に参りました」とつぶやく秀島さん。
勝負の行方は…
名字のはんこ!
蓁原は「はつはら」と読み、「蓁」とは草木が生い茂るという意味で木や草が沢山生えた原っぱに住んでいた人が名乗ったという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
身近な鳥を表す、1文字の名字
再び同点になったところで、第7問は1文字の名字を出題!
秀島さんが押印したのは…
鶉のはんこ!
秀島さんは「ものすごく意外だったんです。こんな簡単な名前で良いのか」と驚いている様子。しかし、「でも全国に4軒しかないんですよ」と言い返す髙信さん。
鶉の読みは「うずら」で、うずらを飼育していた地域がありそこで商売をしていた人が名乗ったそう。(※髙信さん調べ。諸説あり)
ここにきて、秀島さんが3対4と逆転!
全国8軒、簡単な漢字の珍名
第8問は、「茨城で探してきた」というこちらを出題!
どちらも見たことのある簡単な漢字。しかし、読み方は難しい…。
秀島さんが押したのは果たして…?
「源栄」のはんこ!
「2週間前に彫った」と秀島さん。髙信さんいわく、「実は私、本を書いていて、その中にはこの名字が載ってる」そうだが、その本をしっかりチェックしていた秀島さんに一本取られることに。
読み方は「もとさか」で、源義家が茨城に立ち寄った際、ますます源氏が栄える事を願い名乗った名字だという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
視聴者から寄せられたシンプルな珍名
2本もリードを取られてしまった髙信さん。第9問に出題したのは、こちら!
読みは「だいまん」で簡単だが、果たして秀島さんが押したのは…
運命の押印…!
まさかの降参!
全国4軒の「大万」は、関ヶ原の戦いに敗れた石田三成の子孫が、復興を願い家紋の一部をそのまま名乗ったとされる。(※髙信さん調べ。諸説あり)
書き途中?全国1軒の激レア名字
なんとかサドンデスに持ち込みたい髙信さん。運命の第10問はこちらで勝負!
名字を見て、「書き途中じゃないよね?」と秀島さん。「これまだれなんですけどね。まだれの中を描くのが面倒だから書かなかった。本当に戸籍に載ってたらしょうがないです。変えることができません」と名字を分析。
「押します」と押印したのは…
名字のはんこ!
読み方は「みやま」で、修行にはげんでいた宮司さんが自らを磨き上げるという意味で名乗った名字とのこと。役所に届ける際、磨くの文字を省略してしまったという。(※髙信さん調べ。諸説あり)
「ダメです、完敗ですね」と17連敗の髙信さん。果たして、髙信さんが連敗を止められる日は来るのか…?乞うご期待!