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成層圏メガフロート テラメリーゴーラウンド構想
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     今朝は気持ちの良い朝で、一年ぶりに一輪車の朝連をやりましたが、また大転倒をやりました。何度目かの大転倒公開です。

     昨日は新型メガフロート構想のいい話を書いたんですが、ちゅーと半端な時間に更新したらひさびさ1000アクセスを切ってました。

     で今日はいよいよ先日の多面体フォーラムでお話した太陽熱飛行船による成層圏メガフロートとテラメリーゴーラウンド構想。

    太陽熱飛行船特許図面

     これはあたけによる太陽熱飛行船の特許です。
     体積は長さの三乗で増えるのに表面積は長さの二乗で増えるだけなので、飛行船は大きくすればするほど有利になります。ところがヘリウムはけっこうな希少資源で立米1500円もするので巨大化するのには限界があります。

     でも巨大化すればそれほど単位体積あたりの浮力は必要ではなくなり、ヘリウムなどという高価なガスを使わなくても熱空気や水蒸気で十分になってきます。

     おさらいですが、まえにこのブログで計算したところでは成層圏では太陽光も強く、気圧が低い替わりに沸点も25度くらいに下がっているので長さ4000mで直径1000mくらいの回転楕円体の飛行船を作ると浮力が20万トンくらいになります。

     このくらいになれば、セントレア(そらのまん中)宇宙港として宇宙機の発着ができる。成層圏エレベーターの基地として地上から宇宙機などを吊り上げられる。

     成層圏パワーステーションとして太陽電池で地表よりも五割り増しくらい強い太陽光で高効率に発電して地表に送ることも出来る。

     メガフロートなみの大きさなので成層圏メガフロートと呼ぶことにしました。

     すでにヘリウム飛行船による成層圏プラットホーム構想というのがさんざん研究されたわけですが、これはそもそも衛星通信を飛行船で代用したいという構想でした。
     この構想がなぜ失敗したのかというといくつも要因がありますが、ひとつには定点に太陽電池駆動でとどまろうとしたことです。風邪の弱い高さを狙ってもこれはけっこう大変でした。

     定点にとどまるために無駄にエネルギーを使うくらいならジェット気流に乗せてぐるぐる回せばいい。そのぶん沢山飛ばして前後に連絡とれるようにしてやればいい訳です。

     地球は丸いので高度一万メートルでもある程度前後に離れると水平線に隠れます。いったいどのくらい離れると見えなくなるのかというと、ピタゴラスの定理で簡単に計算できてだいたい700km強と出ます。ジェット気流が回っているあたりの緯度で緯線の長さをみると3万キロ強これでいくとぎりぎり45隻くらいの飛行船を飛ばせばぐるっとリング状に光通信が出来る。途中には高い山も沢山あるので余裕をみても60隻くらい。

     六十隻の成層圏メガフロートがジェット気流に乗って地球をぐるぐる回る。太陽熱飛行船なので、昼間は自然に高度が上がり、夜間は浮力を減らして自然に下がる。まるで地球の周りを回る巨大なメリーゴーラウンド。しかもつかうのは自然エネルギーのみ。

     テラメリーゴーラウンド構想と呼ぶことにしました。テラ。武宮恵子のテラ(地球)とメガギガテラのテラ。一周たぶん15日くらいで、月に二周、うまくいけば三周くらい出来そうです。

     このメリーゴーラウンド(英語ではカルーセルというらしいですが日本では違うイメージが・・)

     これが出来ると地上からエレベータは別にしても、飛行機で上がって空中都市で数日すごしてまた飛行機で目的地に下りるといったあまり石油を使わない旅行も可能になります。短距離のジェット飛行には液体水素燃料が最適。環境を汚しません。

     人類にはまだこんなばら色の未来があるのです。
    | 飛行船 | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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