経産省キャリア、準強制わいせつ認める 被害者の尿などから薬物成分

経済産業省=東京都千代田区
経済産業省=東京都千代田区

知人女性に睡眠作用がある薬物を飲ませてわいせつな行為をしたなどとして準強制わいせつや準強制性交未遂などの罪に問われた経済産業省のキャリア官僚、佐藤大(だい)被告(33)の初公判が15日、東京地裁(中尾佳久裁判長)で開かれ、佐藤被告は起訴内容を認めた。佐藤被告は複数の女性に対する同種事案で警視庁に5回逮捕されており、この日は一部の審理が行われた。

検察側は冒頭陳述で、佐藤被告が昨年11月、都内のダーツバーで女性の飲み物に薬物を混ぜ、意識がもうろうとして抵抗ができない状態にした上でホテルで性的暴行を加えようとしたほか、同12月にも都内のインターネットカフェで同じ女性に薬物入りの飲み物を飲ませ、胸をもむなどしたと指摘した。

また、被害女性のスマートフォンの位置情報履歴などから犯行が行われたとみられる場所を特定したことや、女性の尿や毛髪から検出された睡眠導入剤の成分は、佐藤被告が海外の領事館勤務時代に処方されていた錠剤のものと同じだと明らかにした。

公判では「厳正な処罰を望む」とする、被害女性の調書も読み上げられた。

経産省キャリア5回目逮捕 女性に薬物、性的暴行疑い

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